角川文庫<br> 私たちの願いは、いつも。

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角川文庫
私たちの願いは、いつも。

  • 著者名:尾崎英子【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2017/01発売)
  • 輝く夏空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/13)
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  • ISBN:9784041049860

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内容説明

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私たち、十四歳の二倍も生きてんのに、どうしてこんなに人生に不器用なんだろう――。
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中学二年のときに同じクラスだった、いまは二十八歳の女性三人。
設計士として「住まいを作る」仕事と向き合いながらも、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。
結婚し、娘を保育園に通わせる幸せな日々のはずなのに、なぜか満たされない紀子。
優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。
仕事、家族、恋愛──同窓会で再会した三人の人生はひそやかに交錯する。
朋美が、神社で不思議な「小さいおじさん」を観たと話したことから、それぞれの日々が少しずつ変化し始めて……。
※本書は、第十五回ボイルドエッグズ新人賞を二〇一三年二月に受賞し(受賞時タイトル「あしみじおじさん」)、同年十月に文藝春秋より刊行された単行本『小さいおじさん』を、改題のうえ文庫化したものが底本です。

解説:北上次郎 
カバー装画:谷川史子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坂城 弥生

45
中学校の同級生。ずっと連絡とってなかったり、当日からそんなに仲良くなかったり。時を経て再会する女性達の話。2021/03/19

melon

18
2017/03/28

ぶうたん

12
元本を買った気もするのだが、なんと無く読みたくなって文庫版を購入して大正解。解説で北上次郎氏が書いているが、素晴らしい小説だ。中学で同級生だった女性3人が主な登場人物で、クラス会をトリガーにして起きるそれぞれの成長を描いているのだが、作り物感が無く地に足が着いた人物造形とスリリングな展開は、飽きさせずに頁を捲らせる。そこはかとないファンタジー要素もスパイスとして効いている。言うなれば小さいおじさんの正体は本書の神であるところの著者であろうか。地味な外見で見過ごされるのは惜しい傑作。2017/02/27

早瀬主税

4
同窓会の小さなトピックをきっかけに、少しづつ生活に変化が起きる、三人の女の人の話。人との繋がりを結ぶ音無神社のご利益はてきめんでした。新人とは思えないほどしっかりした文体と情景描写で、自然と入り込んでいました。次回作ではさらに大きな主題を期待したいです。2017/02/16

のん

1
28歳になった中学校の同級生。進んだ道も今の境遇もそれぞれだけれど満たされない毎日を送っているのは同じ。大人なのに一人前ではないそんなお年頃。どこにでもありそうな現実的なストーリーと思えば、そこに見える人には見える(?)という「小さいおじさん」の噂が登場。「ホテルメドゥーサ」同様またしても不思議世界の物語。こちらがデビュー作。あとがきによると単行本では「小さいおじさん」がタイトルだったらしい。確かにそれではコメディと思っちゃうよね(笑)2021/06/27

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