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内容説明
◆霊性論の本質、仏教の精髄に迫った『日本的霊性』に並ぶ名著、遂に文庫化!
人は、耐え難い苦しみや大きな悲しみの経験なくして、本当の慰めと平和に至ることはできない――「大智」と「大悲」の導きで現れる「霊性」を生きることの意味とは何か。知性や理性だけでは到達できないその世界こそが、仏教の精髄へと繋がっている。キリスト教的概念や華厳仏教など独自の視点を交えつつ、困難な時代を生きる実践学としての仏教、霊性論の本質を説く講義録。『日本的霊性』と対をなす名著。
解説・若松英輔
【もくじ】
序
第一講 大 智
第二講 大 悲
解説 若松英輔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
75
難解な本。ジャケット買いして後悔。仏教を専門的に研究しいてる人や、得度なり授戒でもされている方でない限り、おいそれ簡単には理解できないのでは。レベルの高い禅問答のよう。ページ捲る度、「お前まだまだ青いな」と語りかけられたような気がした。それでも最後まで丁寧に読んだ。要するに、仏教の大意とは大智と大悲、つまり、仏教の本質は大いなる智恵と大きな慈悲ということでありましょうか。鈴木大拙師の呆れ顔が浮かぶ。確かに私はまだまだ青い。2017/02/05
なかしー
55
一度ではよくわからない…2022/02/25
テツ
26
仏教を。禅を。鈴木大拙が生涯積み上げた思考を。そうした事柄を本一冊読んだだけで自分のものにできる筈がないということは当然理解しているけれど、それを踏まえても難解で難解で何度も読み返さなければ自分の考えを差し挟むことさえできない。分別を弁えるという社会生活一般においては正しいことの裏に潜む罠。本来意味のないあるがままに存在しているだけのモノやコトと言葉が繋がった瞬間に価値が生まれ上下関係が生まれる。分別することの大切さを理解した上で無分別に全てを見つめる姿勢に至るのはいつの日か。2019/11/04
ねこさん
24
成熟した人に、己の専門のとするところの話を平易かつ余さず全体を包含するように話す必要がある時、その人はどのような佇まいをしているのだろう。大拙は仏教の真髄を昭和天皇に講義し、その原稿に加筆した。どちらも正しいという多様さの肯定の仕方は、承認の欲求を孕んでいる。どちらも正、且つどちらも否であることをまず自らに課し、惑業苦に自らを開示し、分別を味わい尽くし、無効化できるかどうかの試み。天地に私無く逢飯喫飯、タコとサラミのナポリタンを食しつつ春来たりて草自ら青し、景徳傳燈録の言葉が二度引用されているのが嬉しい。2019/06/28
Tenouji
23
霊性と計算可能性について考えてみる…突然、華厳仏教が気になり、ここからスタートと手に取った本。素晴らしい読書体験となった。が、正直なところ、大慈心というものが、全く実感をともなって理解できていない。しかしながら、コロナ禍を含くめて、この大変化の世の中で、人間社会にとって非常に重要なところ指摘していることがわかった。この道でしばらく進んでみようと思う。2021/01/29
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