河出文庫<br> O・ヘンリー・ミステリー傑作選

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河出文庫
O・ヘンリー・ミステリー傑作選

  • ISBN:9784309460123

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内容説明

短篇小説、ショート・ショートの名手O・ヘンリーがミステリーの全ジャンルに挑戦!彼の全作品から犯罪をテーマにした作品を選んだユニークで愉快なアンソロジー。本邦初訳が中心の二十八篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

52
『最後の一葉』や『賢者の贈り物』のように教訓的で素敵な物語も多いけど、O・ヘンリーは、本質的にはサービス精神と遊び心に溢れたエンターティナーだという事がよく分かります。金庫破りや詐欺師など【犯罪】をキーワードにした28篇の物語。名探偵「シャムロック・ジョーンズ」というパロディ小説も3篇収録。もとは公金横領で服役した銀行員。囚人仲間から聞いた話をネタに書いた物語を出版社に投稿し、出所した時は作家になっていたという経歴の持ち主だけに、身近な題材なのかも。28話中24話が本書で初めて翻訳された物語だそうです。2014/09/13

future4227

32
O・ヘンリーといえば『最後の一葉』が有名すぎて人生訓的な小説のイメージが強いが、ミステリーというか犯罪小説的な短編も数多く残していることがわかる。しかも、1984年刊行時にまだ200編以上もの未訳作品があったとか。その後、翻訳作品は増えたのだろうか?正直オチが理解しづらい作品も多いが、『あやつり人形』『とりもどされた改心』は悪人の心の中に潜む良心をうまく描いていて好きな作品だ。また、至る所で日露戦争の話題が出てくるところを見ると、当時アメリカでもかなり注目を浴びていた戦争だったのだろうか?2017/04/24

Panzer Leader

30
[O・ヘンリー誕生日読書会’16]「最後の一葉」、「賢者の贈り物」等の心を打つ暖かい結末の作品に慣れ親しんでいたので、ミステリーというよりは犯罪をテーマにした本短編集は自分が思っていたようなテイストではなかったが、それでも様々な趣向を凝らして読者を楽しませる術を知っているオー・ヘンリーは正にエンターテイナー。 2016/10/19

A.T

22
【O・ヘンリー誕生日読書会’19】今年で数度目の参加で、やっと、O・ヘンリーの読み方がわかってきたかも。落語の小噺風にオチを見つけて楽しむのが私流かな。「20年後の再会」が結局、一番。2019/08/24

アルカリオン

12
O・ヘンリー、「最後の一葉」の強大なインパクトの副作用で漠然と「教科書の一部」みたいなイメージを持ってしまっていたが、普通の(?)作家だったんだ▼面白い作品もあったが、訳文がどうにも読みにくくて趣味に合わず、ちょうど半分まで来たところでリタイヤ。2021/01/14

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