内容説明
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「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を写真と文章で紹介する新しいガイドブックです。
世界遺産登録にむけ活動が行われている「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にまつわる、写真集兼ガイドブックです。
本書は、フォトグラファーで長崎在住の繁延あづささんが、約2年間の歳月をかけて、長崎と熊本・天草の教会やその集落を撮影し執筆した書籍で、彼女独自のあたたかい視線で、キリシタン集落の人々が通った教会や集落が紹介されています。
紹介される構成資産は、大浦天主堂、野崎島の集落跡、外海の出津集落、平戸の聖地と集落、原城跡など12。
また、2016年秋までの構成資産に含まれていた、日野江城跡なども紹介しています。さらに、野崎島の集落跡では、モデルのKIKIさんと一緒に著者が旧野首教会をはじめ現地の構成資産を訪れ、その歴史と魅力を描き出しております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
依空
61
遠藤周作氏の『沈黙』を読んだのをきっかけに手に取りました。大浦天主堂から始まり、高札廃止後に建てられた教会を巡るガイドブックです。キリスト教伝来から繁栄、弾圧、信仰継承、高札撤廃から教会の建立までの歴史と年表が付けられており、禁教時の潜伏キリシタンを学ぶ上でとても参考になりました。『沈黙』後の時代も、”崩れ”と呼ばれる大きな弾圧が何度もあったことを知り、時代の厳しさを感じます。教会の建立の為に信者たちは苦労して資金を捻出し建設にも関わったそうで、彼らの信仰心に思いを馳せることも出来る本ではないでしょうか。2017/03/06
けんとまん1007
40
単なる写真集として、受けいれることができない。歴史の証人として、どれだけのものを見てきたのだろうか。人間というものの強さ・傲慢さの両方を考えてしまう。2023/12/01
かおりんご
17
長崎旅行の参考に。写真がきれいで読みやすい。おすすめの本やご当地グルメ、お土産なんかもちょこっと紹介されてます。ページのほとんどは教会なんですけど。教会までの行き方がかかれていたり、目安となる時間がかかれていたりするのもいいです。2017/07/30
natukoba
3
以前から気になっていた場所、この本を読んで決定的に。イエス・キリストが生まれた土地からはるかに離れた東の辺境でキリスト教が引き継がれていく。不思議いっぱい。2019/03/07
Ai Camo
2
教会めぐりしてみようっと!2019/05/09