- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
明治時代、日本に魅せられ日本人となった西洋人がいた。「怪談」の作者にして西洋への日本文化の紹介者、ラフカディオ・ハーンの生涯を描く。帰るべき故郷のない男が、世界各地を転々とした末に遠く異国の地に見出した安らぎとは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
22
この本を読み終わった日の夜、小泉八雲とその家族たちと一緒に過ごしている夢をみました(っ*´ェ`*c)そして、明治維新はやはり過ちだったのでないかと思ったよ。2016/03/04
joyjoy
11
八雲の気性がよく分かる評伝だった。またプロローグに、八雲の作品を読むときの注意点として「八雲があまりに日本をほめるので、日本人がすっかり良い気分になってしまう点」を挙げてあったのは、その通りだな、とハッとさせられた。自分も、彼による我がふるさと礼讃的記述に酔っていたところがあったなと反省。そして、彼の日本に対する気持ちが「振り子」のように揺れていた様子も書かれていたのがよかったし、「門づけ」のエピソードのあと帰化の決意を固めたという話も心に残る。八雲作品、まだまだ読んでみなくては。2024/12/29
退院した雨巫女。
7
《私-図書館》読んでいて、切なかったのは、松江と違い、八雲先生は、熊本が好きではなかったということ。2016/05/30
つくし
4
日本に帰化した西洋人。時代を思えばその奇異とも言える視点に驚かされるばかりで、日本に生きていながら自国の魅力を見落としている自分に気づかされます。神道に共感し、お社や注連縄ではなく周囲の木々に神性を感じたというところがなんとも。そこにたどり着くまでの話も、その後の苦悩や行き着く先も、読みやすいながらも人生の重さを覗き見ることのできる評伝でした。2018/10/09
M2
4
小泉八雲の来歴について詳しく知りたければまずこの本をおススメします。ついでに彼に関する本が記載されているのもおススメ。2018/08/06