日本の漁業が崩壊する本当の理由

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日本の漁業が崩壊する本当の理由

  • 著者名:片野歩【著】
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  • ウェッジ(2017/01発売)
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  • ISBN:9784863101722

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内容説明

魚が獲れない! 消費も減っている! そんな国は実は、世界中で日本だけだった……水産物取引の最前線で活躍する著者が、漁業のサステナビリティー(持続可能性)が保たれた、明るい未来への具体策を提言します。
WEDGE Infinityの記事「日本の漁業は崖っぷち」でおなじみ、片野歩氏の新刊は、日本漁業の現状把握と海外との比較、そして解決のための戦略まで、現状を変えるための熱い提言が詰まった1冊です。

はじめに
第1章 知られざる日本と世界の漁業の実態
第2章 徹底討論。魚を守るなら、いましかない
第3章 世界の成功例から具体的な政策を考える
さいごに 国家戦略と意思決定

<著者プロフィール>
片野 歩(かたの・あゆむ)
東京生まれ。早稲田大学卒。1990年から北欧を中心に、最前線で水産物の買付業務に携わる。特に世界第2位の輸出国として成長を続けているノルウェーには20年以上、毎年訪問を続け、日本の水産業との違いを目の当たりにしてきた。2015年、水産物の持続可能性(サステナビリティー)を議論する国際会議「シーフードサミット」で、日本人初の最優秀賞「シーフードチャンピオン」を政策提言(アドボカシー)部門で受賞。著書に『魚はどこに消えた?』(ウェッジ)、『日本の水産業は復活できる!』(日本経済新聞出版社)がある。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『日本の漁業が崩壊する本当の理由』(2016年12月20日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

18
これも日本ジリ貧案件。水産物生産量は世界では増えており、日本では減っている。魚種によって事情が違うし、外国との兼ね合いもあるが、主因は日本が科学的根拠に基づく分析・管理できずに乱獲する点である。例えば2011年の震災後、三陸沖の魚は増えた。人間が獲らなければ魚は繁殖し増える。しかしそれを豊漁と根こそぎ獲ってしまえば元の魚の減った海に戻るわけで。ならば養殖すればよいかといえば餌は高騰の一途。輸入すればよいかといえば円安で日本は買い負けし始めており、回転寿司屋が立ち行かなくなるのも時間の問題と予測してみる。2022/12/19

Olly

12
日本で取れる魚は数が30年前に比べ4割減、サイズも小さくなっている… 海中の魚の量を顧みず、早い者勝ちで獲り放題な状況。ノルウェー等は漁獲枠を設定し大きな魚を重点的に獲るようにし、高く売れるおいしい魚が継続的に獲れるようになった。中国も自国が魚を獲りすぎていることを認め、漁獲を抑えるように。ただし中国EEZ外での漁獲は止められていない。日中韓で協調して漁獲枠を定め、魚の数を増やしながら豊かで持続可能な漁業を目指してほしい。2023/11/28

こぺたろう

8
海外と日本の漁業構造の違いを、わかりやすく比較しています。日本も海外の成功事例に学び、構造改革をすべしという内容ですが、これは私が学生の頃から議論されている話です。もう10年以上検討されている課題になっていますが、世界で日本だけ漁業が衰退、という構図は変わっていませんね。収益納付(P196)のアイデアは面白いと思いました。日本の漁業は長いこと崖っぷちにいる感じですが、現場はいよいよ厳しくなっています。2018/09/30

ビッグマックツトム

6
日本と漁業先進国で漁業の状態について単純比較してあり、大変わかりやすかった。 温暖化による海水温上昇は、世界中の海で起こっていることだが、そんな状況でも漁業先進国は、資源管理がしっかり機能して資源量が維持されている。 日本の漁業は、目先きの利益ばかりで資源を持続的に利用する考えがなく、獲れなくなったら国が補償で赤字を穴埋めするなど廃退しまくっている。 漁業先進国の常識が日本でも浸透し、漁師も漁協も行政も消費者も一帯となったしくみで、資源が永久に続き 儲かる漁業へ構造改革出来たらいいのになーと思った。 2024/02/20

警蓮社峻譽身阿

5
漁獲量の減少は環境のせいではなく無計画な乱獲が原因で、漁業振興国は漁獲枠を国際的かつ経済的に運用して資源の増減をコントロールしている。日本は漁場に恵まれているが故に奔放な管理しかしておらず、これでは漁獲量減少どころか資源の枯渇を止められない、という政策提言本。 新聞やニュースで定期的に「漁獲量が減少」といった記事は見ていたが、どこか他人事で、食卓に並べる魚と結びつくことはなかった。反省。 ノルウェーの漁師の仕事満足度は99%とのこと。漁業をそんないい仕事に昇華してほしい。2019/08/27

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