内容説明
間違いない。とうとう出会うことができた。運命の人だ。
黙々と働く昼も、ひとりで菓子パンをかじる夜も、考えるのは恋のこと。あのときああ言っていたら……今度はこうしよう……延々とシミュレートし続けた果てに、〈私の天使〉は現れるのか?
気鋭の歌人が、繊細かつユーモラスな筆致で書く恋愛エッセイ集。MF文庫ダ・ヴィンチの人気作品が角川文庫に登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
74
エッセイが好きな人やクスッと笑えるお話が読みたい人におすすめの本になっている!この本は歌人の穂村弘さんが書いた恋愛エッセイ集となっている。恋愛エッセイにも関わらずクスッと笑えるのは穂村弘さんのある意味のだめっぷりがほどよく笑える!そのだめっぷりが母性本能をくすぐるのかなって思った!この本の恋愛に関するエピソードがどれも秀逸である。ネタバレになってしまうので深くは書かないがなかなかぶっ飛んでいた!2023/12/27
のいじぃ
71
読了。Kindle版。半額セールにて。13年前の作者による恋愛観と妄言、妄想集。ロマンティストと書けば聞こえは良いけれど、正直ここまで夢を見られると性別関係なくしんどいのではと思う。作中でも女性たちが的確に物申しているけれど、どこ吹く風、いやそれすら計算に入れて自分を演出している節が見られる。とりあえず恋愛話をする異性には困らず、何だかんだと妻の話もさらりと入れられているので話半分に読み流すのが良さげ。表紙のいささか物騒な絵はどこで繋がるのかと気になったけれど、もしかしたら読み手の代弁者なのかも知れない。2021/02/12
どぶねずみ
56
穂村弘さんって、歌人さんだったのね。女心の細かいところまでよくお気づきだなぁと思ったのは、職業柄の特徴もあるのかも。読みながら、自分の気づかないことをハッとさせられることも多くて、面白いエッセイだった。でも、女性はもっと強かですよ(笑)2019/05/23
やせあずき
53
あいかわらずのほむほむワールドでしたが、これまで読んだ中では、心の琴線に触れるフレーズが少なくて残念でした。2017/02/28
Nat
47
何とも不思議な感性の人。激しく同意したくなるところと、よくわからないところがあって、飽きない。思わず私も短歌が作りたくなりました。2018/11/07
-
- 電子書籍
- 路地迷宮のロージー(3) マッグガーデ…
-
- 電子書籍
- 政治家と回想録 読み直し語りつぐ戦後史…
-
- 電子書籍
- 黒面の狐 文春文庫
-
- 電子書籍
- 漫画家、パーキンソン病になる。(分冊版…
-
- 電子書籍
- 消費税が社会保障を破壊する 角川新書