コスミック文庫α 白雪王子と残酷な童話たち

著者名：鷹守諫也【著】

コスミック出版（2017/01発売）

• ISBN：9784774728810

内容説明

白雪という名字と綺麗な顔立ちから王子というあだ名で呼ばれている彼には秘密がある。人の顔が骸骨にしか見えないらしい。本当の顔が見えるのはもうすぐ死ぬ人間と――殺人者の顔だけ。高校生のときに負った頭部のケガが原因のようだ。その彼は人探しのために舞月と同じ大学に入り、同級生となった。ふとしたきっかけで連鎖する不可解な出来事。絡み合う謎の正体は――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[那由多]

初読み作家さん&初読みレーベル。登場人物たちの厨二くさいフルネーム、お姫様抱っこされただけで運命の恋と騒ぐヒロインの友達、時々見せるペラペラに薄い文体。ハズレだったな⤵︎と気分が下がっていたが、二話目あたりから安っぽさが無くなり盛り上がってくる。怪我が原因で人の顔が骸骨にしか見えない白雪の設定も活かされていて、彼が空気が読めないところや凝視したり犯人を特定できる理由付けとして機能していて、ただ珍奇さを狙っただけではないのが良かった。続編は出ないのだろうか？

2020/06/19

[ｉｇａｉｇａ]

結構好き。気づけば意外とみなさん年上で（＾＾；）大学というところはまぁそういう所でもありますね。だんだんと舞月に心許してくる王子にクラクラです。犯人コワッ！本当にコワ～。

2019/05/17

[みもざ]

タイトル、表紙、ストーリー。どれをとっても、好みすぎな1冊でした。白雪くんのクールだけど、仲が深まるにつれて、いろんな表情を見せてくるところ、大好きです。こういうキャラに弱い…。舞月の問題に立ち向かう姿勢もかっこいいし、キャラが生き生きしてると思います。白雪くんの能力に頼りすぎず、ちゃんとしたミステリーになってて、読みごたえありました。続編、希望！！

2015/12/30

[ちゅった]

表紙の骸骨が目を引いて購入。すずらんは、あの話の方か。白雪の事故後の都合よい見え方が気にはなったが、意外な犯人とか観察の仕方とか結構すきかも。続編読みたい気がする　

2015/12/11

[雑食奈津子]

嫌味な性格の王子様タイプのヒーローと元気なヒロインの組合せは、やっぱり好きだなあ。世間的にはお腹いっぱいの人も多いんだろうけど、王道の組合せは憧れる。白雪くんと舞月ちゃんも見事にそんなコンビだった。犯人当てには騙されました。お前か……。童話をコンセプトにしつつも、特定の童話をモチーフにしておらず、きらびやかな夢と残酷な現実をないまぜにしたところが童話イメージなんだろうな。とっても好き。この作者さんのコスミック文庫は当たる！　欲を言えば仮面師の続きが読みたい。

2016/02/05