内容説明
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『大人のための数学勉強法』『ふたたびの微分積分』など多くの著書で理系・文系を超えたファンを持ち、塾生(社会人女性)が「どうして私のわからなかったところが先生にはわかっちゃうんですか?」と思わず尋ねるほど、数学が苦手な人のことを熟知している永野裕之先生。その永野先生がつねづね思っていたのが「高校では数学と物理をいっしょに学ぶのが本質的だし、絶対お得なのに」ということ。予備校生時代に初めて出会った、微分積分を使った物理の授業での感動を、もっとたくさんの人に知ってほしい。そうした思いから、微分積分を知らない人が一から学ぶための理想の内容を、このテキストにまとめました!
■本書の特徴
・単なる計算だけではない、微分積分の本質を、ニュートン力学の具体的な問題から知ることができる。
・高校生から学べるよう、必要な知識はその都度戻って説明している。
・計算過程はどの本よりも詳しく展開、迷子にならないための細かなコメント付き。
・わからなくなったり、勘違いしそうなところには詳注で著者ならではの解説付き!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
微積分から物理現象を見渡すと、数々の公式に立ち止まるコストが減るということが実感できる。言い換えれば、物理現象を数学を用いて検討すると、公式の組み立て方をシミュレートでき、三角関数やベクトルをどこで使うかという工学的観点が養えるといえる。本書には、日常の物理現象の説明を数学の目的とし、物理と数学の相互作用によって公式相互に潜む概念の関係を意識させ、自然を統一的体系として読者にイメージさせようとする工夫が見られる。数式の変形プロセスも丁寧であり、読者が手にペンを持たずにページを追うことに集中できるのもよい。2018/12/22
のぶ
1
微分方程式は高校の課程には入ってませんよね。私は大学でもちゃんと授業で習わないまま今に至ってました。なのでこういう本をたまに手に取ってみるのですが、紙と鉛筆で解こうとすると、微分積分の知識を沢山動員せねばならず、難しいのですよね(ということを再確認した読書でした)。だからカリキュラムの後の方に置かれてるんだろうけど、今の時代なら、まずモデル化して(関係式を書いて)、それを数値解析やら数式解析のソフトに食わせて、図でも書かせて、という勉強の仕方ができれば、もちょっと楽しくならないかな、と密かに思っとります。2020/05/13