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内容説明
「史上最悪の関係」を、どう読み解くか。祖国から「売国奴」と侮られ、「入国拒否」されている呉善花氏の個人体験と心の葛藤をとおして、日韓関係のあり方を考える。 日本人が知らない韓国の本音・日韓の歴史・文化・価値観の違い…呉善花、西尾幹二両氏が語り合い、理解を深める一冊。呉善花氏講演「『恨』と『もののあはれ』」収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RingWondeRing
7
ここのところの両国関係によって、初めて真剣にこの問題について興味を持ち読んでみた。2015年の本であるため、次の韓国大統領選の予測、北との関係の成り行き。一方、李明博から朴槿恵へ至った経緯。なので2015年の前後4年間の出来事がよくわかった。昨日のGSOMIA破棄についても、理解はできないがこの本で理由はわかる。まあ今までの延長上のとにかく日本叩いてりゃOKじゃいずれ立ち行かなくなるよね。一度徹底的にやって、感情だけでなく事実から歴史を観れる空気が醸成されないと本当の仲の良い隣国になるのは無理だよ。。。2019/08/23
hdo obata
7
韓国はキリスト教社会である。又儒教社会でもある・・・と呉善花氏は言われる。小生なりに理解しているのは、建前は儒教(朱子学?)原理主義、イデオロギー絶対主義、法より情がまかり通り、賄賂が横行する社会・・・。あくまで 異文化の世界である。これを前提にして韓国とつきあえば良い。(つきあう必要があるなら)なければつきあう必要もない。なんだかまとまらない感想となってしまいました。2015/11/03
しんたろう
3
日本人とあらゆる外国人との文化・価値観の違いによる誤解と軋轢を考えるに当たり、呉善花氏の語る日韓の違いと誤解に関する分析は非常に有効な参考となると考えます。呉善花氏の健康と活躍を心から期待いたします。2016/01/24
KIKO
2
朴槿恵大統領の告げ口外交はいかがなものかと思うが、安倍総理の外交もなんだかなという感想を持っているので、本書のような両国の外交への評価は、著者お二人のものなのか、世界的にそのように評価されたものなのかという点を疑問に思う。韓国は中国という大国に属国にされることは納得出来るけど、日本に植民地にされたという歴史上の汚点をどうしても受け入れることが出来ずに、この先ずっとずっと謝罪し続けろというスタンスなのですね。早く韓国でも人々が自由に意見を述べることが出来るようになって、呉善花さんが自由に帰国できますように。2015/12/07
ゆき
2
善花!国を想っているのに嫌われて、なんてかわいそうな子。って感想は置いておくとして、国と国の関係を「教える」「教わる」など上下の関係でしかとらえられない韓国の価値観の限界が見える。相手の良いなと思うところを取り入れ消化し己が糧に変換する。それではいけないのだろうか。書いてある事実関係は概ねその通りだが、著者が保守派のためか論調は高圧的。朴クネ政権以降の韓国は不愉快な態度が多いが感情論に走らないことが肝要である。深層の根が深いのはよくわかったがもう少しなんとかならんのか、というのが心情。2015/10/26