講談社現代新書<br> 邪馬台国をとらえなおす

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講談社現代新書
邪馬台国をとらえなおす

  • 著者名:大塚初重【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2017/01発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784062881548

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内容説明

邪馬台国の場所と範囲を考えるうえで、もうひとつの視点として筆者が強調しておきたいことは、列島内における古墳出現前夜すなわち弥生時代後期の東国の歴史的展開についてである。二世紀後半から三世紀前半期にかけて、東国各地の日本海沿岸地域と、太平洋岸の広汎な地域内で、土器が激しく移動していることをどうとらえるべきかという問題である――「はじめに」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

19
遺跡の年輪測定により、従来弥生時代後期とされていた卑弥呼の時代が古墳時代の黎明に重なることになった。奈良の纒向遺跡近くの箸墓古墳は、卑弥呼の墓としてクローズアップされる。本書は文献学上の考証(魏志倭人伝の読解)と考古学的な考証(銅鏡や土器のの製造時期・地域から分布)の両面から、箸墓古墳=卑弥呼の墓説に迫ってゆくのだが、自分のような素人には煩瑣であった。結局、魏の皇帝から贈られた銅鏡100枚すら同定されていない。箸墓は宮内庁の管轄にあり、立ち入りできない。遺跡や濠だけ掘っても限界があるだろう。モヤモヤ。2018/07/11

魚京童!

16
鬼道に通じてってかっこいいよね。その鬼はどの鬼なんだろうね。卑弥呼だったり邪馬台だったり蛮族として扱われてるけど、難しいよね。皇期2684年の今からすると万世一世を否定する可能性があるもんね。そんなことを公開できないよね。事実がどうではない力が働くよね。いつまでもむやむやにしておくしかないよね。まー西のほうでも同じようにごにょごにょやってるからしょうがないよね。そういうもんだっていう話になるかもしれない。2024/06/22

月をみるもの

10
さすが大塚先生の著作である。これ一冊読めば学問としての論点をほぼ網羅できる。去年測定された桃のタネの年代も、纒向説に有利な証拠と言えそう。 http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20180615_isee_1.pdf2019/01/03

mataasita

8
正直つらい読書。話はどんどん飛ぶし例ばかりで話が入ってこない。例のあとには、はっきり分からない…まだ検証が必要…どう捉えたらいいのだろう…みたいな。学者としては立場があり軽々に断定できないのが正しいんだろうが、膨大な資料だけ提出されて解釈を任せられるようでつらい。タイトルも弥生時代をとらえなおすの方が適しているだろう。こういうのじゃないんだよな…求めてる本は。卑弥呼のころも考古学の発見や科学的調査から古墳時代初期に考え始められていることには驚き。2024−482024/06/09

hiyu

5
銅鏡、青銅器の名称等結構漢字を追いかけるのが大変ではあった。だが、総じて面白いというか、どことなくワクワクさせられるような内容。決して無理な主張もせず、種々のアプローチで丁寧に進めている。全くの素人考えで恐縮なのだが、港はどこなのだろう、どこから出発し、海を渡っていたのだろうかという疑問がある。まさか対立勢力のそこからではないだろうし。2019/09/07

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