文春新書<br> 口腔医療革命 食べる力

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文春新書
口腔医療革命 食べる力

  • 著者名:塩田芳享
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2017/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611140

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内容説明

健康長寿のカギは「食べる力」にあり!

医療は日々進歩し、日本人の平均寿命はどんどん延びている。ところが医療の現場で犠牲になっているものがある。
それは「食べること」だ。

多くの専門医は自分の分野を優先するので、「食べること」は時として治療の邪魔になる。そのため専門分野の治療を優先する医師が、患者に「食べさせない」選択をしてしまうのだ。食べることが少しでも危険だと判断されると、食事はほとんどが流動食、点滴。ひどい場合は、経鼻経管栄養や胃ろうにされてしまう。なぜ、こんなことが起こるのだろうか?

実はいまの医師は教育課程において「食べること」を勉強する機会がない。
そもそも食支援に重要な役割を果たす「口腔機能」の専門家がいない。「口腔」とは口の中から喉までの器官。人間の体の中で、口と歯だけは医科でなく、歯科が担当する。口腔内のがんやできものは歯科の口腔外科が担う。ところが口腔の外科医はいても、機能の低下や障がいを治療・改善する内科の専門家が全くの不在なのだ。

医療から見放されている「口腔機能」だが、人間が生活していく上で、このうえなく重要な器官なのだ。「食べる」「喋る」「笑う」という、人間の健康にとって最も重要な行為を支えているからである。

本書では「食べる力」の重要性を、実例を交えて紹介するとともに、健康に老後を過ごすために必要な対処法や、自宅で簡単にできる「口の力」リハビリ法もイラスト入りで紹介します!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DEE

7
誤嚥を防ぐためとはいえ、安易な食事制限や胃ろうは、入院が長引いたり免疫力低下による合併症を引き起こしたりと患者のためにもならないし、結局は医療費の増大に繋がる。 医療を見直すのなら最も基本的な食から見直していかなければ、いずれ立ち行かなくなるだろう。2017/03/16

Akira Kumoi

5
知識としては知っているつもりだった「食べる力」の大切さを、個々の具体的な事例や口腔ケア現場のトップランナーからの提言を通じて丁寧に解説した良著です。医師と歯科医師の境界線の話や、超高齢社会に対応した入れ歯を作れる歯科医師が極めて少ない現実など、とても興味深く読みました。食べること、話すこと、笑うこと…みんなシアワセに直結していますもんね、確かに。2017/01/27

ふくり

2
死ぬまで元気で美味しく食べたい。2018/05/13

jetcity

1
確かに食べれなくなったら、生きてるって感じは無いかも。2017/03/18

須那 雄太郎

0
岡山県立図書館2018/06/04

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