ハヤカワ・ミステリ文庫<br> インヴィジブル・シティ

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ハヤカワ・ミステリ文庫
インヴィジブル・シティ

  • 著者名:ジュリアダール【著】/真崎義博【訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 早川書房(2017/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784151824517

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内容説明

【シェイマス賞、マカヴィティ賞、バリー賞最優秀新人賞受賞!】 ブルックリンの屑鉄捨て場から全裸の女性の遺体が見つかる。駆けつけた新米記者のレベッカは、遺体が検死もされずにユダヤ人組織に引き渡されるのを見て驚いた。彼らはユダヤ教の戒律を厳格に守る正統派ユダヤ教徒だったのだ。閉鎖的なユダヤ社会のなかで事件が隠蔽されそうになるのに気づいたレベッカは、真相を探ろうとする。だが、彼女の前には強固な壁が立ちふさがった。注目の新人が放つ話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

59
【ミステリ週間@月イチ】『シェイマス賞、マカヴィティ賞、バリー賞最優秀新人賞受賞』海外作品の面白さは未知の生活を知れること。けれど価値観・生活形態等あらゆる違いから理解するのが難解なことも多く感じます。この作品、女性の全裸死体が検死されずに黒衣の男に引き渡される、というところから始まります。そこにはユダヤ教が関わり、え?と思うことが多々あり、斜め読みできる内容ではありませんでした。中盤過ぎてからやっと人物がわかりスピードアップ。次作もありそうな終わり方も気になります。もう少し読んでみたい作家さんです。2017/04/30

ちょき

45
妙にこねくりまわされていない正統派ミステリー。海外の取材記者にも触れており日本では記事書くまでが記者の仕事なので随分違うと感じた。ユダヤ人社会の暗部をついているのだが、無宗教の日本人(私)には到底理解できない感覚かもしれない。映画とかでたまにみる黒いスーツ着てもみあげがクルクルしてる人達はそんなユダヤ教の人達だったのだなと少し物知りになった気分。2017/03/23

Betty

26
読後しばらく時間が過ぎてしまって内容が...舞台はニューヨーク。時代は現代。新聞記者の女性が主人公です。女性の死体が発見され現場に駆けつけると通常と少し違った空気が漂い警察車両ではない車両で死体も運ばれる。正統派ユダヤ教を絡めた展開は興味深く読みました。現代、それもニューヨークで、そのようなコミュニティーがあるのにも驚く。続編がありそうですね...2017/05/25

むらさきめがね

19
面白かった。殺人ミステリーというより、殺人隠蔽ミステリーか。主人公がタブロイド紙の下級記者という設定もなんだか新鮮で一気読み。でもこの内容で続編は蛇足じゃないかな。最近のアメリカエンタメミステリーはテレビドラマの影響が強すぎる。2017/08/12

Yoko

13
仕事も恋愛も何だか中途半端、でもその場所でたくましく生き抜こうとあがくレベッカ。そんな彼女が相対する事件、自身のルーツ、アイデンティティ。題材となっているユダヤ人社会は常に排他的な部分を強調して描かれるが、違うのだ、守っているのだ、自らを、そして大切な存在を。作中に登場する女性たちが皆、自分と向き合い懸命に足掻いている様子がそれぞれ立場は違えどどれも胸に迫った。ストレートで客観性があり、何よりハートフル、そんな主人公のルームメイトがお気に入りキャラです。続編待ってます。2017/01/24

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