内容説明
その求人広告は冴えない書店の掲示板に貼られていた。まさにゾーイが求めていた仕事。地方都市で雑誌の仕事をしていたが、既婚者の上司と恋愛関係になった挙句、ぼろぼろになってニューヨークに帰ってきた。大好きなこの街のガイドブックの仕事ができれば、願ったりだ。大喜びで応募したゾーイだったが、なぜか会社側はゾーイでは会社に馴染めないの一点張り。経歴も実力にも自信のあるのになぜ? 食い下がって面接にこぎつけたものの、そこで彼女が目にしたのは、とんでもない世界だった。おしゃれな街NYを舞台にしたポップなファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
81
やむを得ない事情(T_T)で職を辞して故郷ニューヨークに帰ってきたゾーイ♀。見つけた求人広告は自身のキャリアに条件ピッタリ、でもなぜか雇い主は難色をしめして…実はその編集部は皆モンスター、いや失礼、皆〈稀少種〉彼ら自身のガイドブックを企画している集団だった。主人公は捕食者たちの編集長としてタフに亘りあっていくが、愛する街を我が物にせんとす錬命術師との闘いに巻き込まれて…お仕事小説はいつしかアクションエンターテイメントに様変わり…前半の日常に紛れ込んだ捕食者達と主人公のからみが面白い。2017/01/19
かもめ通信
28
訳あって失業し、キャリアを活かした再就職先を求めていたゾーイがたどり着いたのはなんと、CEOがヴァンパイア、副社長はゾンビ、広報担当はインキュバスという魔物たちが魔物たちのための本を作るという出版社だった!このテの話は小難しいことは考えず、主人公に便乗して一喜一憂ノリ良く楽しむのがお薦めだ。その点ではこの主人公、好奇心の強さと負けん気は人一倍。怖くても痛くても決して逃げず。仕事はできて柔軟性もあり、夢魔に誘惑されてよろめくことはあっても自立心旺盛の元気いっぱいの女性なので便乗するのも気持ちが良かった?!2017/03/29
くろき
18
魔物〈希少種〉の入門書&ニューヨーク冒険譚という感じで、キャラの特質や設定がかなり丁寧に書かれている点が面白かったです。『ポップなファンタジー』というとどうしても『ニューヨークの魔法使いシリーズ』と比較しますが、雰囲気はかなり違くて、ライトでラブロマンス溢れる『ニューヨークの〜シリーズ』よりも、本作はアクション&バトル色強めファンタジー。 魔物感と綿密な設定を楽しみたい人にはおすすめです。2022/09/19
cozy
18
読メで知った本。魔法製作所シリーズが好きなら気になります(笑)楽しかったです。こういう読んだ後も楽しい気分でいられるファンタジー大好きです♪2017/03/31
宇宙猫
16
消えているので再登録 ★★★ すごく面白いけど読むのに時間がかかった。ストーリーはおもしろいし結構リアルなのに、主人公の気持ちが大げさでドラマっぽい。もしかしたらアメリカでは普通なのかも。2018/01/01