内容説明
北海道の別荘で聞いた、屋根の上の不思議な足音──。それは霊から私への最初のメッセージだった。以来、頻繁に届けられるメッセージ、死者が投げかける合図の意味を探り、私は死後の世界や祖先のこと、やがて訪れる自らの死へと思いを深めていく。こんなふうに死にたいと考えることは、より素晴らしい生を望むこと。いまだ科学では計れない霊体験をあるがままに綴ったエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoっぴ
75
【ホラー週間@月イチ】小さい頃から、人は死んだら無になる、仏壇は死者を偲ぶためと信じて疑わなかった著者が、ある時から始まった奇妙な霊現象に悩まされ、いやもしかしたらあの世は確かに存在するのかもしれない、と考え方が変化していく。ものすごく怖い体験だったからこそ、ユーモア仕立てに書くしかなかったというが、これがめっぽう面白くて読んで思わず吹き出してしまう場面も。怖いんですがね(笑) 体験した全てを肯定しそこから死に方と生き方を考える著者に私も考えさせられます。河合隼雄、美輪明宏両氏の解説が実に興味深い。2016/10/28
kinupon
72
こんなふうに死にたい・・・・これってこんなふうに生きていきたいっていうことですよね2016/12/20
パフちゃん@かのん変更
50
50歳過ぎて北海道に別荘を建ててから、いろんな霊障が起きるようになった。その話は他の本でも読んだが、視えない私には視える人の体験が本当のところよくわからない。佐藤さんはまっすぐで豪快な人だからこの心霊話が嘘やでっち上げでないことはわかる。死ねば無になると思っていた筆者が先祖の霊や前世の霊にとりつかれる。浮遊霊も成仏したくて、人を選んで憑くものらしい。佐藤さん頼りがいがありそうですものね。死後の世界だの輪廻転生だのよくわからないが、心残りのない人生を送り未練を残さず微笑んで死にたいものだ。2017/06/15
クプクプ
22
霊がテーマの本だった。不吉なことが起きると、成仏できなかった霊が佐藤愛子さんに憑いていると書かれていた。佐藤愛子さんは自分を疑い過ぎ、自信がないのだと思った。同じく霊を信じる美輪明宏さんのアドバイスを佐藤愛子さんが鵜呑みにし過ぎだと思った。この作品は読者を安心させる北杜夫の文章と逆で読者を不安にさせるものだった。この本を読んで自分に自信がないのはよくないと悟った。私も、もっと自信をもって生きていこう。2017/12/31
心
17
なんとなく題名にひかれたのと…お風呂本にちょうどいい薄さ♪と思って買ったけど、内容がお風呂本に適さなかった(@_@;)背後が気になって…(@_@;)無理。思っていたのとぜんぜん違う内容でしたが、とても気になる本でした!2012/12/06
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