内容説明
昨今、さまざまな問題が噴出し報道される“伏魔殿”東京都議会。タレント、放送作家から政治家に転身し、本会議中に受けた「セクハラ野次」によって当時渦中の人物となった著者が見た都議会とは、一体どういうところなのか。女性かつ一人会派というマイノリティだからこそ見えてくる、いま女性が政治家になることの“リアル”がここにある。巻末に、「社会を変えること」をめぐってNPO法人フローレンス代表・駒崎弘樹氏との特別対談掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
9
ユニークな経歴をお持ちのセクハラヤジ問題で有名になった塩村さん。生い立ちや政治家になるまでの話を読んでいたら、2013年に議員になって任期最後の四年目。この先はまた違う道に行かれるのか、議員として活躍されるのかが見えない。動物愛護に力を入れているのは分かるけど、殺処分の記事&写真はきつい。読みやすいけど、あまり魅力が感じられなかった。2016/11/10
anken99
2
自分が住んでいる区の選挙で、圧倒的な人気を誇るので、まずは知ってみることからと手にとってみた次第。芸能人時代のイケイケの描写は、あえて避けているのか?それでも動物愛護に子育て問題と、それなりに勉強はしているのだろう。彼女自身の主張はともかくとして、巻末の対談は非常にいい内容で面白かった。世田谷区は、何しろ待機児童問題が熱い。私自身も当事者でもある。彼女の今後の行動に期待したい。2017/06/05
きたむらさんえ
2
かのセクハラやじ問題の当事者、塩村あやか氏。「恋から」も観ていたので彼女がどのようにして政治家になったのか興味がありました。内容は都議会の制度、某都知事公私混同事件、彼女の生き方、現将来の活動などが綴られています。悲しいかな女性議員が増えてほしい気持ちはあるものの、女性議員同士で邪魔をしたり敵対してしまうことがある現状。彼女は全面的に女性議員の職を勧める気にはなれないそう。文中にもありますが「女性の敵は女性」ー。それはもう本当に感じるところではあります。、2016/10/27
Aoge Aoki
1
今まで私は塩村あやかさんのことを申し訳ないけど「セクハラ被害に遭った都議」とだけ思って、そこまでよく存じておりませんでした。でも本書を読んで、かつてはフリーランスでご活躍されてて動物愛護ももかなり精力的に取り組まれている方で好印象を持ちました!また、みなさんのいう通りで巻末の対談は面白い。かなり質がいい。この相手の方の話が面白すぎるせいで塩村さんが聞き役になっちゃってるぐらい(笑)面白い内容を繰り広げられていました。今話題の「女性政治家が増えるべきか」などもクローズアップしていて読み応えはあると思います。2019/12/18
lop
1
政治の話については個人差があるのでなんともいえないけど、議員が実際の政治での目的と解離しているところを書いていたり、政治家の動きや実情、選挙に立候補したりする話が書かれているので、興味深い内容でした。2018/09/16