講談社文庫<br> ただいま浪人

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講談社文庫
ただいま浪人

  • 著者名:遠藤周作【著】
  • 価格 ¥1,046(本体¥951)
  • 講談社(2017/01発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
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  • ISBN:9784061312456

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内容説明

東大受験に失敗した浪人の信也は、無気力で空虚な日常から脱出しようと、家出してスナックに勤める。一方、姉の真里子は、中年の男優との恋に悩みつつも、平凡な結婚に踏み切る。人生という学校に合格していない浪人たちが、生きることと生活することの違いを自覚していく過程を描いた感動的長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

56
追い詰められる人の心理描写が巧みです。人生が試験だとしたら、合格していない浪人たちが多いことでしょう。生きること、生活することの違いを自覚していく様子を描いていることが刺さりました。人生の不合格者たちの生き様が美しかったです。2021/05/05

よっぴ

8
青春小説、エンタメとして傑作!!776頁とぶ厚いので読み始めるのを躊躇するが読み終えて満足する物語。しかし作者の代表作には決してならないであろう作品です。。。「ただいま浪人」舞台は昭和、題名通りに人生で踏ん切りをつける事の出来てない登場人物達。悩んで悲しみ、憎しみ愛して…生きることと生活する違いを自覚していく。皆、悲しみを背負って生きていく。そんな物語です。僕もまだ浪人中かな。2013/03/14

CCC

7
理想と現実の狭間で、といったところなのか。無難な選択を取れば無難な結果が得られるという前提が共有されている時代……ダッタノカナー? ともかく、そういった時代の日本の空気が、実によく感じられる作品でした。が、それはただ単に内容が自分が持っているこの時代へのステレオタイプと合致してただけなんじゃないか、という考えも浮かぶので、現実を反映しているかどうかは保留です。あと、何だかんだで登場人物たちはみな考えが真っ直ぐだった気がします。2014/01/10

Ted

5
'76年4月刊。△東京新聞に'70年11月から1年間連載された長編小説。浪人生・信也とその姉・真里子、元G.Iのロバートとその娘、新劇俳優の本多が織りなす群像劇。遠藤の生い立ちや何度も受験に失敗した暗い体験が登場人物に反映している。また、人生と生活、恋愛と結婚の違いについてなど、後年の純文学作品やエッセーでもよく触れていたテーマがくだけた感じで出てくるので、氏が生涯を通じて伝えたかったことがよく分る。なお、今なら掲載不可なほど差別用語のオンパレードなので復刊は今後も絶対されない小説である。隔世の感がある。2016/05/13

sarlie

3
懐かしい…。ようやく見つけた「ただいま浪人」。3億円事件のパロディで、姉弟の話。遠藤周作さんだとは知らなかった。映画のような話。始まりの一冊目。

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