内容説明
「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。口笛が聴こえる夜は、もうすでにいつもの夜とは違いますからね」 四国と淡路島の境目にある〈恋路ヶ島サービスエリア〉の売り子になると、一年以内にプロポーズされるという伝説がある。その伝説を信じるでもなく信じている理代子は、ある夜事件に巻き込まれていく。人生の小休止=サービスエリアに集まった“獣”たちが繰り広げるポップでちょっとシリアスな長編ミステリ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茜
38
「きっと今夜は楽しい夜になると思うよ」1つのサービスエリアに色々な人生があり散らばっていた糸が1つに纏まっていく。どんでん返しの連続で映画のスティングを思い起こさせました。ひとつだけ気にかかるのはゴリラは捕まったのかな?w2016/12/09
のんちゃん
17
瀬戸内の恋路ヶ島のSAは観覧車恋路ホイールがある。その夜、そのSAでは大きな計画と小さな企みが繰り広げられることになった。...昨年末から読み始め、年末年始の忙しさの中、やっと本日読了。あまり相性の良くない森晶麿さんの作品と気づいた時にはもう読み始めていたから、致し方ない。が、結果、なかなか楽しめた。大きな計画と小さな企みが見事に絡み合い、最後までどうなるのか、興味を惹かれた。でも、やっぱり、森先生の思考は苦手かな。いや、もう一冊、トライしてみよう。今年は苦手作家さん、作品、挑戦の年!2018/01/09
Tsukamo
17
今まで読んできた森晶麿作品とはひと味違うちょっぴりシリアスなミステリ。物語が進むにつれて登場人物たちが輪のように繋がってゆき、最後はサービスエリア全体を巻き込んだ驚きの展開に。これらが一晩の内に起こったのかと考えるとかなり濃密です。タイトルの『獣たち』は比喩だと思っていたら全然比喩ではなかったのも驚き。2017/01/06
enmys07
14
ちりばめたピースが嵌まっていくのだけど、 ちょっと微妙な感じ。 もっと悪ふざけをしてくれた方が、個人的な好みかな。2016/11/30
ソラ
13
面白いのは面白いけれど黒猫シリーズからこの作者に入ったので、アワビかなと思ったらトコブシが出てきたみたいな感じ。2020/08/08