- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
中国政府は爆買い輸入品に関税をかけるなど、規制の動きを見せているが、モノ以外の分野では「日本買い」の動きはむしろ活発化する。東京大学への進学を希望する
中国人は後を絶たず、留学生の4割を中国人が占めるほどの「爆留学」ぶりだ。
そこで中国事情を正しい目線で描くことに定評あるジャーナリスト中島氏が、新しく日本にやってきて動き出した彼らの姿をレポートする。今はインバウンドの恩恵に
注目が集まりがちな中国人だが、それだけに今刊行する意義は高い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
31
中国国内の受験競争が熾烈で、日本に結構流れて来ているようである。中国人の歴史的な人物も、日本留学経験者が多い。周恩来のように日本に理解ある人が育てば良いが、悪い人間も多いので、引き続き警戒が必要と感じる。また、中国人は、国家意識が弱いのと、本国の教育体制がまだ整ってきていないことを感じた。2016/12/06
isao_key
17
中国人旅行者の日本での「爆買い」が下火を迎えている中、中国では日本の一流大学の留学熱は増加傾向にある。彼らの中には、卒業後も国へ帰らず日本で就職する人も多い。本書は中国人のエリート層がなぜ日本への留学を考え、就職をしようとするのかについて書かれている。人脈と取材から中国人の日本の見方についてバランスよくまとまっている。アメリカに留学する中国人はアメリカが大好きでなのではなく、ブランド、ランキング、研究内容など総合力で決めているが、日本に留学する人は日本が大好きだからだと、東大博士課程の中国人留学生は言う。2016/11/25
funuu
16
日本の10倍の人口。13億3千万人。爆◯と言うのは、日本の凄いとか超と言うのに近いらしい。日本も都市部でも私の子供の頃は昭和37年くらいは歯医者は3時間待ち新幹線は乗車率200パーセントなんていう時代があったのを思い出した。やはり世界的に見て1億人が固まりになれる日本は嫌な存在な気がした。中国人はバラバラだ。反日も国家をまとめるためだろう。なお当時は医者は初診料を払えば次は無料だった。当時の医者はこれくらいなら薬はいらないとくれないこともありました。2019/01/14
りょうみや
13
著者の中国本4冊目。著者の本は日本中国の相互理解の橋渡しになってくれるものだと本当に思える。爆買いもそうだが、中国人が海外の商品、施設、そして大学を目指すのは中国の人口に対して良いもの、良い選択肢が本当に少ないから。日本に来る学生はアメリカの激しい競争を嫌ったり、学費も安く近いから選ぶ。日本という国が好きで来る人が多いと言うのは嬉しい。中国人に早稲田が大人気というのは意外でその理由がおもしろい。東大、早稲田など出てくる大学は関東中心だったが、関西人としては京大など関西の大学を選んだ人の声も聞きたかった。2016/12/09
kawa
13
日本に留学したり日本企業に就職する中国人が増加しているという。国際化時代に多くの外国人が日本と縁を持つことは良いことなので、そんな状況の今や課題を知ることは参考になり良かった。中国人の爆買いや拝金的な行動が、そうしなければ、激烈な競争社会、椅子取り合戦を勝ち抜けない社会状況が背景にあるという記述はなるほどと思う。2016/11/27