内容説明
仏教宗派のなかでも禅は欧米にも広く伝わり、アップル創業者故・スティーブ・ジョブズも熱心な信徒だったことが知られている。そんな禅の魅力とはなんだろうか。中国唐代の高僧は「生活のすべてが禅である」としている。生きるということは「気づき」の連続、積み重ね。日常に目を凝らし、耳を澄まして生きることができれば、それはそのまま「禅的な生活」となる。本書では禅の歴史から、その教え、滋味あふれる言葉の数々、坐禅の方法までを紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
38
一度読んだだけでは理解が追い付かない部分も多々あるがそれでも染み込んできた何かは確かにある。言葉に出来ない語彙力の無さは「不立文字」ということで華麗に逃げよう。冗談はさておきあまり物事にも自分にも執着し過ぎずにいろんな物から手を離して手のひらを上に向けておきたい。そして必要に応じて法界定印を組むような感じでいたい。気持ちの持ちようによってはこの世界が涅槃なのかもしれない。最近はそんな事を思う。★★★☆☆2020/09/17
かなた
6
達磨って人から来てたんだ。不立文字(悟りの真髄は文字にできない)。禅は無神論的。一神教は権力者とぶつかる。禅は侍に受け入れられた。一休さんは禅のお坊さん。浄土宗系、日蓮宗は一神教的。禅はエリートのメンタルコントロールに向いている。2020/07/16
おったん
5
禅宗の歴史、高僧たちや逸話を簡潔にまとめあげた一冊。当然、禅の世界とは「不立文字」であり、ましてや経典でさえないこの一冊でその深奥を覗くことはできないが、私のような入口だけでも見てみたいようなライトユーザーには適した内容だったと思う。個人的に思うところとしては、禅の特徴的な思考である「持たず」「求めず」というものが昨今の飽和社会に対するアンチテーゼとしての一つの回答に使われ、とかくビジネスツールとして重用されがちな印象だが、本来の禅宗とはそういうものなのだろうか?と少し批判的に本著を見てしまった。2020/05/23
葉
4
禅には気づきがあるらしい。禅的生活から始まるものがあるとしている。禅師として、達磨や臨済、栄西などがいる。平常心や無心から始まり、不立文字、教外別伝、直指人心などがある。とどまることは許されないとしている。イラストはおっさん的なものが多かった。2016/01/17
happy3939
0
禅のことがわかりやすかった2022/10/07