内容説明
あなたの隣にもきっといる――日常に潜む怪異や異形。沈みかけた船を救った船霊様。漁師の夢に現れた水死体の女。橋の欄干に佇む口と鼻がない真っ黒の童。オゾマシイ伝言が吹き込まれる曰くつき留守番電話。山奥でおしゃべりをする奇妙なカカシたち。道路を這いまわる髪の毛の妖怪・けうけげん。子どもの泣き真似をする不気味な日本人形……。全国各地で記録された不思議な現象、背筋の凍る恐怖譚の数々を厳選蒐集!
【文庫書き下ろし】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
144
2016年末に出た本書の帯に共著者の観雪しぐれさんの白黒写真が載っているのですが、彼女は黒マスクを着けていらして今だと全く違和感がないものの偶然にも時代を先取りされているみたいだなと思いましたね。本書は内容的にベテランの山口さんが新鋭の彼女の勢いに押され気味に感じましたね。『おっぱしょ石』山口敏太郎:著者の故郷・四国の徳島市内にある「おっぱしょ石」は夜になると「おっぱしょ、おっぱしょ」と通行人に呼び掛けておんぶをねだったと言われ、おっぱしょ石の前を通っている時に雷が鳴ると体の一部を切られると噂されていた。2020/12/20
澤水月
21
意外に後半の女性怪談師が読ませるが、ガグブチ分厚い。弁護士秘書なので自分は本来リアリストで…て言い訳が1ページ以上は不要。始まると仕事柄か事件系実話に根ざしていたり沖縄系も混じっていたり結構オッと思える…単著なら良かったのに2016/12/17
雨
11
サクサク読めた。怖さはない。2020/12/18
Okazzchan
2
★☆☆☆☆ 山口敏太郎の話は、普通に淡々とことが進み、あまり盛り上がらす終わること多く、面白くなかった。もう一人のほうは、もう少し踏み込んで詳しく知りたいことがあったりと、中途半端な感じがした。内容は悪くなかった。もう一歩。2018/11/07