講談社学術文庫<br> 諸葛孔明――「三国志」とその時代

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講談社学術文庫
諸葛孔明――「三国志」とその時代

  • 著者名:宮川尚志【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2017/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062920759

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内容説明

連戦連敗の将として死んだ諸葛亮。無謀な北伐を繰り返しながら後に義の人として絶大な人気を博した「三国志」の英傑。その思想と行動を中国史研究の先駆者が幾多の文献を用いて描き出す。なぜ彼が後世、称賛されるに至ったのか。その評価はどのように変遷したのか。一九四〇年の初版以来、改訂を重ねて読み継がれてきた「三国志」研究の重要古典。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryuji

4
★★★★☆諸葛亮孔明は歴史上の人物で私が最も尊敬する人物です。高校生の頃に吉川英治の『三国志』を初めて読みその清廉潔白さに感動しました。この本は孔明の歴史解説本、当然『三国志』ような超人的な活躍は無いし、荊州を呉に奪還されたのは孔明の失敗と断ずるなど単純に孔明を賛美する本でもない。孔明を知る一冊としては良い本だと思う。蛇足ですが、日本では戦国武将の竹中半兵衛がよく孔明に例えられますが、私は徳川3代将軍家光・4代将軍家綱を補佐した保科正之に孔明と同じものを感じます。この人も清廉潔白な政治家です。2013/05/24

4
冷静な筆致で蜀漢の名宰相をおった一冊。本書を通読することで孔明の魅力は「智」「謀」ではなく、「政」「誠」にあると再実感させられる。孔明だけでなく、後漢末期~三国時代の通史としても読みやすい。2013/02/24

中島直人

3
諸葛孔明の事蹟を丹念に追う作品。でも読めば読むほど、地味で華やかさに欠ける諸葛孔明が、何故こんなに人気が有るのか分からない。単なる判官贔屓なのか。。。2012/04/24

韓信

2
孔明の評伝のクラシックスタンダード。名士論などの最近の研究成果に触れる前の入門として光風社版を読了。新鮮味はないが、後漢末以降の時代状況と孔明の動向を手堅く丁寧にまとめている。華美に流れぬ堅実な文章や、人物評が朝廷の人事に影響することを嫌った点など、貴族的傾向を増していく当時の大勢とは逆行する政治家として、愛情を持って孔明を捉えている点が興味深かった。また、五斗米道に漢中のチベット族の信仰・習俗からの影響を見ているが、具体的にどの儀礼等を指しているのかが個人的には気になるところ。何か研究があるのだろうか。2016/03/29

GEO(ジオ)

2
諸葛亮に関する伝記としてはわりとオーソドックスな内容。非常に勉強になるよい本。2014/04/14

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