扶桑社BOOKS新書<br> ダライ・ラマと転生

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扶桑社BOOKS新書
ダライ・ラマと転生

  • 著者名:石濱裕美子
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 扶桑社(2016/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594075033

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内容説明

チベット僧の転生相続制を20年にわたり取材……
1990年チベット密教の大本山ギュメにおいて、ロプサン・ガワン師(1937‐2009)について密教を学び始めた日本人、平岡宏一氏(現・清風学園校長)は、師を看取り、2014年、恩師の「生まれ変わり」とインドのガンデン大僧院で再会した。
この貴重な場面にも同行した著者が、20年にわたる関係各位への取材、清風学園に所蔵されている記録映像、チベット語史料に基づき、ダライ・ラマ法王を頂点としたチベットの僧院社会の構造、高僧が死後も生まれ変わり、施主や弟子の下に戻って教えを継承する転生相続を明らかにした書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Åκ

4
世界は何故、チベット問題に目をつぶって来たのか。ダライ・ラマは、中国にさえ、発展途上の中国を非難してはならないと言う。共産党より長生きするよ、意味深な一言と思う。チベット仏教は、人間として守り続けなければならない素晴らしい叡智である。2017/09/13

くるた

4
チベット仏教の成り立ち、“国”という視点でみるチベット、僧侶たちの暮らしと師弟制度、転生について。これらについて、とても丁寧に易しく書かれています。教義はよくわからないけどチベットの現状に同情している、ダライ・ラマが好きという人(私です)にはとても読みやすい本です。転生制度をまさしく“制度”として機能させているチベット仏教社会は、密教という神秘主義的イメージに反して、非常にシステマティックな集団だと思います。ダライ・ラマの他宗教を尊重する姿勢や、実は理系脳?と思わせる言動の数々、やっぱり魅力的です。2016/11/24

やしの実

2
#2016年9月1日第1刷発行で読みました #★★★★★ * チベット僧の転生相続制を20年にわたり取材 * #1990年チベット密教の大本山ギュメにおいて、 ロプサン・ガワン師(1937‐2009) #について密教を学び始めた日本人、 #平岡宏一氏(現・清風学園校長)は師を看取り、 #2014年恩師の生まれ変わりとインドのガンデン大僧院で再会した。 #この貴重な場面にも同行した著者が、 #20年にわたる関係各位への取材、 #清風学園に所蔵されている記録映像、 #チベット語史料に基づき、 #ダライラマ法王2016/11/05

Hisatomi Maria Gratia Yuki

2
タイトルと副題の「チベットの『生まれ変わり』の謎を解く」からオカルト本のように思いきや、中身はチベット仏教の転生の謎よりも、チベット僧師弟の熱くて厚い関係が描かれる。なお、前半はチベットがどう亡国し、チベット亡命政府がどう成立し、運営されているかがわかる。チベット仏教の高僧の、自身の死に際しての態度には、先日見舞った点滴のみで生きているはずの老齢の修道女が、朗らかにお喋りしつつ、頻りに「あなたたちの幸せをお祈りします。わたし、それしかできないから」と笑っていたのを重ね合わせ、信仰の力の共通性を思った。2016/09/14

カムナビ

1
友人に勧められてかなり前に購入してやっと読み始めていたら、新聞に≪昨日ダライ・ラマが京都で講演≫との記事が!しかも、わたくし、今は帯広ではなくて京都にいてる。シンクロしとるな。内容は転生のこと。学生の頃に、ダライ・ラマは生まれ変わりで継承されていくと聞いて度肝を抜かれたが、本書で他の高僧たちも転生して引き継がれると知ってさらに驚いた。ダライ・ラマの弟子の高僧ロプサン・ガワンの転生がそのチベット僧としての生きざまとともに紹介されている。俗世間で生きる我々とは全く違う生き方です。2016/11/11

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