内容説明
創刊記念特典付き! 内弁慶な女子高生の花村綾愛は、離婚した父・雁太と一緒に地方から東京の蒲田の近くに越してきたばかり。まだクラスにもなじめず、ぼっちで過ごしていたが、ある日アパートの風呂が壊れてしまい、渋々、近所にある銭湯に出向くことに。だが、そこで待っていたのは初体験の連続だった!銭湯に集うさまざまな世代の人々を通じて知る銭湯の流儀と、そこから広がる人の輪に、綾愛の世界もじんわり広がっていく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
18
表紙買い(^.^)です♪お父さんと三重県から東京の蒲田に引っ越してきた花村綾愛が銭湯に通い、そこで出逢う人物との触れ合いを描いたお話し。綾愛の性格が超内弁慶?と言うのがチョッと気になる。OLのお姉さんと品の良いお婆さんそれと三人のクラスメイトが出て来るが、キャラ立ちは問題なし(^.^)綾愛に対してみんなフレンドリーで優しく接してくれる?ただ、綾愛の緊張描写に拘り過ぎて?セリフの前後が多少ギクシャク感が有るのが残念かなぁ?クラスメイトと少しづつ良好な関係を構築する綾愛の心情が読む側にゆっくりと伝わって?→2016/11/10
まるぼろ
12
三重県から東京の蒲田に父親の雁太と共に引っ越してきた花村綾愛だったが、入居先の風呂釜が壊れてしまい近くの銭湯「桜館」へ赴く事になるが…と言うお話。語り部の綾愛が内気すぎる性格なのと、東京のイメージに多少偏見が入っている所がありますが、他の級友達がいい人揃いなのでほっこりするいいお話だったかと思います。黒湯についてはスーパー銭湯ですが家の近くにもあるので割りとすんなり共感出来ました。綺麗に纏まっているお話だし、続きがあるのかどうかは分からないですが、出るようならば読んでみたいかなとは思いました。2016/10/22
onasu
11
東京に越してきた女子高生・花村綾愛は、アパートの風呂が壊れたため、暫し父親と銭湯に通うことに。 内弁慶の綾愛だったが、初日から常連さんと顔見知りになり(この辺りを膨らませてもらえたら…)、偶然クラスメートとも行き合って、それをきっかけに友だちができて銭湯巡りにも。 モデルとした銭湯があるかは不明だが、蒲田周辺には黒湯が散見され、まして露天風呂があるとは魅力的。 女子高生4人のキャラは4様で、中の一人、睦美の黒湯エチケット、黒湯から他の湯に入る際は掛け湯をするとは覚えておこう。2022/12/09
nyanlay
9
銭湯と地元に近い街を舞台にした作品だったので、少々期待をし過ぎたようです。まず主人公の人物設定が好きになれませんでした。『内気』とか言いながら、父親にはかなり毒づいてませんか?他の登場人物も薄っぺらく感じてしまい、せっかくの銭湯の話がもったいなく思いました。2017/07/14
かわゆきか
6
日頃ミステリとかサスペンスとかホラーとかSFとかファンタジーとか読んでる中、ストーリーが平凡過ぎてギャップに戸惑いつつ、細かいとこに心配し過ぎな小市民的主人公に、ツッコミながら読むのも中々楽しかったです。何て平和な悩みなんだろうとホッコリ。結構好きかも。三重県は何処だろう?2016/10/25