ポプラ新書<br> コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか

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ポプラ新書
コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか

  • 著者名:川島良彰【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • ポプラ社(2016/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591146927

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内容説明

世界的な「コーヒーハンター」が説くコーヒーの最新事情と奥深き世界! コンビニコーヒーと高級ホテルや高級レストランのコーヒーでは、なぜ約10倍もの価格差が生まれるのか。 そこに日本のコーヒー業界が長年抱える大きな課題があった。 コーヒーを取り巻く世界の状況から日本独特の「コーヒー進化」、そしてコーヒーの美味しい淹れ方まで、その魅力をまるごと一冊に!  (はじめにより) 世界中に、日本ほど抽出方法が豊富な市場は見たことがありません。 10年ほど前、アメリカのコーヒー関係者にサイフォンでコーヒーを抽出して見せたところ、これは科学だと驚いていたほどです。 アメリカで人気のサードウェーブですが、それはまだまだ大都市に限定されています。 日本のように、各地で本格的なサイフォンやネルドリップの専門店があるのとはわけが違います。 他方、日本でもいくつかの大きな波がありました。 まずは、ファーストウェーブ。 これは、1950年代に戦中から止まっていたコーヒーの輸入が再開され、日本のコーヒー市場が活性化した1960年代。 そして、1970年代から始まった喫茶店ブームがセカンドウェーブ。 こだわりのコーヒーを淹れるマスターがいるコーヒー専門店が日本の随所に見られました。 しかし、バブルによる家賃高騰で喫茶店文化は終焉を迎え、取って代わったのが1990年代のチェーン店の展開とシアトル系の日本上陸、そして自家焙煎ブーム。 これが、日本のサードウェーブです。 そして、ここ数年、活況を呈しているのが、コンビニコーヒーです。 これがフォースウェーブと言えるのではないでしょうか。 今、コンビニコーヒーは、日本のコーヒーのトレンドを読む上で、見逃せない存在になっています。 こうして、コーヒーがより身近になり、コーヒーを飲む人が増えるのは実に嬉しいことです。 しかし、まだまだ本当のコーヒーのおいしさが伝わっているとは言いかねます。 原料の重要さ、正しい豆の選び方、抽出方法が広く伝わっていないとも感じています。 本書では、日本のコーヒーの現状とどのように変わっているのかを述べていきます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

108
【学習】珈琲はフルーツであり、本来、酸味を味わうものだということをどれだけの人が知っているかと筆者は問う。我が国の珈琲第四ウエーブの真っ最中と筆者は言う。これはコンビニ珈琲の成果。セブンカフェがこのままでは、味も価格も我が国の珈琲スタンダードになるだろう、と。これまで珈琲は同じフルーツ出自のワインより雑に扱われ、まるで穀物に成り下がったという。それをワインのように、テーブルワインから百万のワインがあるかの様な世界構築をしたいと考えているこの本は興味深かった。2016/05/22

Emperor

41
ぼく自身コンビニコーヒーのヘビーユーザーですが、喫茶店でゆっくり飲む一杯のコーヒーももちろん大好きです。「価格を下げて、品質を下げて、頭まで下げてコーヒーを売りたくない」。筆者のお父様の言葉に感激しました。2018/01/07

Nobu A

37
川島良彰著書2冊目。15年初版。13年発刊の前著から注目しているコーヒーハンター。また、3年前の読了本と被る箇所も散見するが、目から鱗の数々。「コーヒーはワイン同様フルーツからできている」「生産者と消費者は対等なパートナー」等の名言。日本のコーヒー消費の動向から世界の生産状況まで自らの体験を通して語り、タイトルの理由を明快に開陳。前回同様、何よりもコーヒーに対する熱意が伝わってくる。私自身、毎日朝から何杯も飲むコーヒー党。コーヒーは奥が深い。もっと学ばねば。そして「グラン クリュ カフェ」に足を運ばねば。2022/06/16

メタボン

37
☆☆☆★ コーヒーを飲む習慣は確かに変わってきている。その変化を如実に感じたのは、スターバックスの出現と、コンビニで手軽に挽き立ての安いコーヒーを楽しめるようになったことだ。悪い豆を選り分けてコーヒーを挽くことで雑味が消えるというのはなるほどと思った。それにしてもホテルの煮詰めたようなコーヒーが値段も高くてまずいというのには共感。グランクリュカフェのコーヒーが、普段飲んでいるものとどれほど違うものなのか、実際に飲んで確かめてみたい。幻のコーヒー、マスカロコフェアも気になる。2018/05/25

morinokazedayori

30
★★★★★なんと壮大な話だろう。コンビニと高級ホテルのコーヒーの味の比較だけではない。日本のコーヒー業界や、生産国の生産技術や貧困問題にいたるまで、著者の存在でどれだけ大きな変化がもたらされてきたのかがよく分かる。コーヒーにかける熱い思いと行動力で、こんなにも周りを変えてゆくことができるのかと驚かされた。究極の美味しいコーヒーを飲んでみたくてたまらなくなる。2022/05/21

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