ちくま新書<br> 皇族と天皇

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ちくま新書
皇族と天皇

  • 著者名:浅見雅男【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 筑摩書房(2016/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069382

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内容説明

日本の歴史の中でも特異な存在であった明治以降の皇族。彼らはどのように古来の伝統から離れて生み出され、いかなる事件を様々に引き起こしてきたか。またそれにより、歴代天皇はいかに悩まされてきたのか。ときには政治や戦争にも関わり、陰に日向に日本を動かしてきた皇族たちの動きをつぶさに追い、日本近代史の忘れられた一面に光を当てる。皇族問題の長年にわたる探究をもとに、明治維新から、昭和天皇の退位問題まで、近現代の皇族と天皇の歩みを解明した通史決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

41
天皇の生前退位の問題がクローズアップされてる今、改めて天皇とか皇族って何かな?と読んでみたら、とてもマニアックで分厚い新書ですが楽しかった! 明治維新後皇族が爆増した訳とか、皇族って行ってもみなさんすごい遠縁なのねとか、わりとやっちまったなー的な人いるとか、読みにくいのに興味が尽きないわ。また著者の書きっぷりが世が世ならヤバかったかもな諧謔が端々に滲む楽しさよ。在野の研究者ならでは。多分政府の審議会には呼ばれなさそう。だから楽しい。竹田宮の子孫が書いた本も読みたくなる。真逆アプローチなんだろなー。楽しみ2017/03/12

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

11
自分の浅学により、新書ながら最後まで読むのが非常にしんどかった。明治以降の戦争と個々の皇族の関わりが延々と述べられている。 明治以降の皇族は似た名前が多い上に、数も非常に多い。また、養子も多く血縁関係の構図が見えてこない。明治以降の天皇を中心とした、血縁相関図でも手元に置かない限り、全体像が見えないのではないか。 昭和天皇の3人の弟が登場するあたりで少し理解できるようになった。 戦前の皇族に関心のある読者には良い本かもしれないが、特に戦後の皇族のことを知りたければ、この本には全く期待しないほうがいい。2019/12/21

若黎

7
図書館本。他の人が書いているが、皇族困ったちゃん列伝といえば納得できそうな内容でした。しかし、いかんせん長い。。。時間を先取りして書いているところもあるので、行ったり来たりするのが、ちょっとしんどいです。2023/10/11

犬養三千代

7
維新前から戦後までの皇族たち。還俗をされた方々が多くいた。僧籍に有りながらお盛ん。宮内省を困らせた朝融王、邦彦王など 困ったちゃんがいたなんて!稔彦王が総理になった経緯をもっと詳しく知りたかった。貞明皇后と昭和天皇の確執も窺える。天皇実録の描かない世界だなと思った2017/06/15

nagoyan

6
優。「皇族」の制度ではなく、維新後「皇族」となった人々のひとりひとりに焦点をあてて、近代皇族史を描く。特権を手放すまいとする者。皇族たる束縛から逃れようとする者。天皇を悩ませる者。この「と」は、あるいは「VS」ではないかとさえ、思わせる。2017/05/14

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