小学館文庫<br> ザ・ギフト 聖夜の奇跡の物語

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
ザ・ギフト 聖夜の奇跡の物語

  • ISBN:9784094060683

ファイル: /

内容説明

聖夜に見つける、心を震わせる贈り物とは。

 なんでも一番を求め、仕事に猛進するルー・サファーン。さらなる昇進のチャンスをものにしようとますます多忙を極め、愛する妻や子供たち、親兄弟と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのに――」。
 クリスマスが間近に迫ったある朝、ルーは会社の前に座る同世代のホームレスにふと目を留め、なんの気まぐれか手にしていたコーヒーをプレゼントする。さらに行きがかり上仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりは、ルーに恐れと不安を抱かせ、苛つかせていく。この男は何者なのか――。
 そんな折、ライバルの企みで窮地に陥り、私生活でも重大な岐路に立たされているルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をする。それは、不思議な錠剤だった。その薬を服用すると・・・・・・。
 ゲイブは一体何者なのか? 人生において本当にかけがえのないものとは? 誰もが自らの人生と重ねあわさずにはいられない、現代版『クリスマス・キャロル』。ベストセラー作家が描く、聖なる季節の奇蹟の贈り物。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

39
クリスマスからだいぶ遅れて読了。仕事と出世にとりつかれた男が、クリスマスも近いある日気まぐれに拾った浮浪者に人生での本当に大切なことへと導かれる、いわゆる「聖夜の奇跡」もの。個人的には「気づいて生まれ変わってさらにその後をどう生きるか」が本当の意味での試練でもあり、奇跡だと思うので結末には不満。何となく冷めた思いがぬぐえなかった。その意味では本家ともいえるディケンズの「クリスマス・キャロル」はよくできていると思う(あくまでその先は読者の想像にまかされるが)。2019/01/05

Lisa

6
基本ミステリしか読まないわたしがたまたまBookOFFで見つけたセシリアの本。クリスマスを前に、ワーカホリック以上の男と彼が声をかけたホームレスの男を中心に話が進みます。とりあえずCoverの天使のイラストはなんでこれ?って感じですよ。 カトリックでもこんなバカみたいに仕事をする人がいるのかって思ってしまったのですが、ぜひ仕事ばかりのうちの旦那さんにも読んでいただきたい内容です。 2019/07/04

JUN

4
出世欲に支配され、家族を顧みないビジネスマンが本当に大事なものに気づき、反省する話。物語は読みやすく、続きが気になる構成になっていて、あっという間に読了。最後、ゲイブが焦らせなければ、違った結果になったのでは?と疑念が残るが、遅かれ早かれ、逃れられない運命だったのかもしれない。2024/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11223342
  • ご注意事項