内容説明
ポテトチップに含まれる発がん物質。マーガリンを構成する不飽和脂肪酸。受動喫煙で浴びる活性酸素。野菜や漬け物に含まれる微量ミネラル……。ごくふつうの食生活から無数の毒性物質が取り込まれている!精妙な解毒システムで対抗する人体だが、時には自ら毒物を活性化してしまうことも。食の安全や健康の維持に不可欠な「毒」と「解毒」のサイエンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
31
食べ物が毒に変わる仕組みを化学変化の視点から解説した一冊。文章自体は読みやすいが、けっこう難しく(おそらく半分も理解できていないかもしれない)、概要をおさえて再読や類書を読む時の準備的な読書になった。キーセンテンスは「毒になるものが含まれているかどうかではなく、なにがどの程度の量になると毒になるか」カフェインがその例、摂りすぎで悪影響が出る食物は確かに多い。食べ物アレルギーを治す方法はまだないが、経口免疫療法で徐々に耐性をつけることは可能(精密かつ柔軟性もある仕組を備えているのも身体のスゴいところだ)。2022/12/23
kaizen@名古屋de朝活読書会
21
#感想歌 毒四種自然毒と合成毒無機毒放射性物質等 毒薬過摂取不足免疫と分子化学細胞活動2017/09/30
ココアにんにく
6
食べ物に関する記述がやはり気になる。コーヒー、お酒、漬物!米国のように砂糖と油の塊の品を食べる事はほぼないですが塩分は気をつけないと。ナトリウム以外にも必須ミネラルが気になる。亀の甲など化学式が出てくるともぅチンプンカンプン。大づかみで読みました。2020/09/25
竜王五代の人
4
ゼロリスクというのはありえず、毒性は、統計的に・科学的に・そして政治的に評価するしかないことが強調されているのは現代的だと思う。毒がいかに体内の化学反応を阻害したり(特に無機物の毒)、あるいは生命活動を乱すかが説明されているのはこの本のよい特徴である。2021/10/19
ジュリ
4
普段口にしているものに毒が含まれているというと、驚く人は少なくないだろう。コーヒー、塩、鉄分など、普段口にするものが人体に危険を及ぼすことがあるのだ。2021/07/09