内容説明
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ウワサの“女性装”安冨歩・東大教授をその姿たらしめた実在の人物(ふうちゃん/女性)と教授の知られざる共闘の日々。“毒母”のキッツイ呪いを乗り越え、窮屈なジェンダーや閉ざされた家族観など、さまざまな息苦しさをも片っ端から脱ぎ捨てて、<自由に>生きようともがく二人の珍道中のすべてを、「ツレがうつになりまして。」の細川貂々がデリケートかつ大胆に描く。世間の目に傷つき、同時にお互いに傷つけ合いながらも、何度もやり直し、ともに強く優しく生きようとする奇跡のようなパートナーシップは、すべての人の胸を打つこと必至。また、細川貂々によるユーモラスなタッチとストーリーの運びは、知らず知らずのうちに読者の価値観の転換をもたらし、生き方も考え方も姿かたちも異なる<他者>と生きることの本質を照らし出す。まさしく今の時代に必要な、貴重なノンフィクション・コミックエッセイ。巻末の安冨+ふうちゃん+細川のディープかつ軽やかな鼎談も必読!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
92
昨日から続けて毒親関連の本ばかり読んでるなあ(苦笑)。安冨教授のことは存じ上げませんでしたが、読み終えてすぐに検索してみてお姿拝見しました。年齢は1つ上でなので、貂々さんが驚くほど女子力満載って感じではありませんでした。何故女性装をするようになったかは最後の方に出てくるぐらいで、今現在のパートナーのふうちゃんの小さな頃からの母親とのバトルが中心です。ふうちゃんが絶望をバネにしないと成長する気力が出ないまでに追い詰められていたことは本当にお気の毒です。お二人の半生が濃すぎます〜。2018/07/19
ネギっ子gen
58
著者の、“女の格好をしている男の東大の先生” 安冨歩教授の初印象。<やっぱり「女性」を極めていた。おハダツヤツヤ。メイクもバッチリだし。なぜあんなに足がキレイなのだ? 女子力高すぎ←男なのに>と。その隣にお連れ合いのふうちゃん先生が立つと、<すっごい、いい感じの/なんて自分の道をまっすぐに進んでいる、自由な二人なんだろう>と眩しく見えるほど。でも、<この二人の光は、真っ暗な闇の中で長いこともがき苦しんでようやく得たもの>だった。著者はその二人から依頼を受けて、コミックエッセイに。巻末に、3人のお喋りも。⇒2022/03/13
アコ
25
コミックエッセイ。さらっと読了。〈彼〉から〈彼女〉になった安冨教授とふうちゃん(女性)がソウルメイトで学問上のパートナーなのは意外。毒母の影響で「自分らしく生きる」ことが難しいと悩んだ過去にシンパシー?にしても、中身が薄くて物足りない。伝わりきってない気もする。ふうちゃんが何者なのかは安冨教授をググった時点でわかったし、著作がある研究者なのになぜ隠したんだろう?よくわからない。ま、安冨教授を知るキッカケ本ということで。2019/05/19
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
24
母親が毒過ぎる。2017/03/24
むつこ
21
どこかのTV局の番組でお二人の様子を拝見していたが、こんなところで本になっていたとは驚いた。その二人がどうして今日に至ったのかがこの本には描かれていてなるほどなぁ~と、頭のいい人にも色々な問題があるのだと思った。自分らしく生きることはやはり難しい。2019/05/11