- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
【電子書籍特別付録:対談「介護は、先進国オランダに学べ!」収録】親の介護は切実な問題だが、深刻な問題だけに、どうしても目を背けがち。その結果、突然、年老いた親が介護が必要になる局面になってから、家族は否応なく怒濤の介護生活に突入する。介護の悲劇を避けるには、必ず訪れる「その日」の前に、準備をしていく以外に方法はない。ありそうでなかった、家族のための「介護の教科書」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
75
近い将来直面する問題だと危機感を持って読んだ。日本の介護の質が悪いというのはよく言われることだが、具体例が書いてある点はよかった。介護従事者、およびそれを目指している方に読んでいただきたい本だと思う。「寝たきり」は「寝かせきり」から生まれる。2017/01/13
西
40
幸いにして自分の両親は健康だけど、いつそのような時がくるかわからない。事前に心と知識の準備をしておきたいと思って読んだ。病院や医師から言われたことを鵜呑みにして、自分の親を不幸にはしたくないので、この本以外からも勉強していきたい。特に、痴呆症になった場合の薬の投与について、投与することに本当に意味があるのか、投与したメリットよりも(気付きにくい)デメリットが大きくないか、慎重でないと。延命治療をするかどうか、その時に自分が決断できるかはわからないから、その時を迎える前にいろいろと考えておこうと思う2017/04/06
リキヨシオ
34
介護業界、両親の介護、自身の介護…自分がやがて向か合わなければならないこの国の介護の在り方を考えさせられた。ただでさえ理解することが難しい介護保険のシステム…それが数年単位で改正されているのだから計画的に考える事がさらに難しい…そして企業間で競争原理が働いているはずなのにサービス向上どころか、介護サービスは低下し続けている。この現状を国に改善してもらおうと考えるよりも「介護保険の使い方」「良心的な介護施設の見つける」「いいホームヘルパーとの深いコミュニケーション」などを自分で理解していく事の方が現実的か…2017/04/03
ゆいきち
22
思っていた以上に、衝撃の連続でした。特に、最後の「看取り」の章は知らないことばかりで、正直ゾクっとしました。介護従事者としては…分かってはいるんだけれども…なかなか厳しいのでは?という様な意見も中には書かれており、考えさせられました。今はまだ理想論。それに日本が追いつけるかどうかは、一人一人の安定した老後に対する意識の変化が鍵になってくるのだと思います。2017/11/05
黒頭巾ちゃん
16
筆者の求める施設は確かにそうだが、それでは経営がたち行かないことも事実。被介護者も筆者の求める姿ではないことも多い。難しい課題である。2017/09/19