文春e-book<br> 再発! それでもわたしは山に登る

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

文春e-book
再発! それでもわたしは山に登る

  • 著者名:田部井淳子
  • 価格 ¥1,223(本体¥1,112)
  • 文藝春秋(2016/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163905884

ファイル: /

内容説明

がんに冒されながらも明るく前向きに人生を楽しんだ、世界初の女性エベレスト登頂者・田部井淳子。
山を愛し、夫を愛し、人々との出会いを大切にしたかけがえのない日々……。

2016年10月20日、亡くなる5日前の病室で「みなさん本当にありがとう!!ありがとう!!百万遍もありがとう!!」と書き残した。

がんの再発から、ガンマナイフ治療、あらたな抗がん剤の使用、海外登山に、講演会と精力的に過ごし、2016年7月の東北の高校生の富士登山プロジェクトが最後の登山となった。病室で、打つ手はないとわかりつつも来月、来年の予定まで考え続けていた著者の姿勢に心打たれる感動の闘病記。

山の同志であり人生のパートナーであった夫・田部井政伸氏の手記も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッキ@道央民

61
エベレストに女性初の登頂を果たした田部井淳子さんのエッセイの続編。ガンの再発、脳への転移。それだけでも気持ちが萎えてしまいそうな所なのにこの人は、全力で自分の好きな事を楽しむために辛い事も多々あったであろう治療しながら、いやむしろ好きな山登りを楽しむための治療だから辛いと思わず生活の一部になっていた印象。理解ある旦那さんなど周りの人にも恵まれていたと思うな。死の直前まで好きな山に登り続けた田部井さんの生き方から学ぶ事は多い。最後の最期に『百万遍のありがとう』と皆に言えるような生き方しなきゃね。2020/10/22

ネムコ

40
見事に生ききった田部井さん。心からの拍手を送りたい。それにしても、「病気なのに」以前に、毎日のスケジュールが凄い! 連日の講演、取材、イベント。その合間に登山。それも日本国内にとどまらず、ソコトラ島、スマトラ島、中国…。「病気になっても、私は病人じゃない」の言葉が田部井さんの人柄を表わしている。2018/03/31

ichi

29
結末がわかっているだけに、読み進めていくのが辛くて苦しかった。同じ東北の方で、実際お会いしたことがあった田部井さん。表裏なくとても気さくな方でした。抗がん剤治療をしながら亡くなる3ヶ月前まで登山が出来ていたことを知り、本人にしてみれば幸せな人生を全うでしたのだ。と思います。亡くなる5日前に筆談した「みなさん本当にありがとう!!百万遍もありがとう!!」という写真が載っていて、思わず涙してしまいました。2017/03/26

みよちゃん

15
田部井さんの再発から、最期に旦那様に看取られながら逝かれた方の、見事な登山家の本でした。私も同じ病で同じ病院で入院、治療したので、田部井さんの山への思いより、治療への姿勢に心うたれました。そして旦那様の結婚という考え方、妻への愛に胸打たれました。再発はしていませんが、いつか死が訪れる迄打ち込めるものがある事を、今できる事を考えて生きたいと思います。2017/02/12

モモ

14
登山家の田部井さんのガン闘病記。「治療をするために生きるのではなく日常生活をおくるために治療をするんです」という言葉が印象に残りました。自分が出来る限りの日常生活を最後まで送っていた田部井さんにエールをおくりたいです。2017/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11255431
  • ご注意事項

最近チェックした商品