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内容説明
メッチェン、モダンガール、ニコポン、人三化七、土曜夫人、ヤンエグ、アッシー君……消えて行った日本語=死語、そのなかでも一段品の落ちる単語=俗語ばかりを収録。辞典風に五十音順に並べ、さらに詳細な説明や派生を加えた。俗語研究の第一人者による、ひとつの近代日本史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
面白い読む辞典です。俗語をかなり昔の時代から渉猟してアイウエオ順に収められています。私もかなり知っている言葉がありましたが、最近の言葉はほとんどわかりません。かなり昔からの言葉などがあります。旧制高等学校で使われた言葉などドイツ語からきているものが結構多いようでした。最後の解説が非常に参考になりました。教科書に採用してもいいような気がします。2023/06/23
くさてる
25
「すっとこどっこい」「アベック」「みいちゃんはぁちゃん」「ヤンエグ」等々、一時は人々の口に上ったものの、時代の流れと共に消滅した言葉を集めた辞典。豊富な使用例と語源、消えていった流れまでが丁寧に語られている。読みものとして本当に面白い。昭和の記憶があるひとには間違いなくハマると思うし、それ以前の明治から現在の平成に至るまでの流行語の歴史をたどる一冊でもあるので、そういう文化に興味のあるひとにお勧めです。2017/01/31
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
15
俗語といえば、改まった場では使えない使いにくい言葉ですが、時代背景や価値観などが反映されています。明治から現在までに消えていった俗語を辞典風に並べられていますが、「冷コー」のように大阪の喫茶店では「冷コーあります」と張り紙がしてありまだ使われていたり、「ちちんぷいぷい」のように関西では人気番組として馴染みが深くまだまだ消えていなかったりする俗語もあります。そういう俗語を発見しながら楽し読めました。2019/04/08
袖崎いたる
13
いわゆる死語の掻き集め。とりま、とっても笑える。とりわけ面白いのは卑語猥語。「石ころブス」や「百メートルブス」など噴飯ものであったし、「共同便所」や「郵便ポスト」ではわからないが「させ子」でなーるほどといった異綴同意な俗語の消息がちまちま書かれているさまはひたすらに草が生える。「高等遊民」に関してはネット社会でも流通しているような気がしないでもない。その高尚な趣味に淫していられる勝ち組的語感はやはり幻想であったとの考古的報告がされている。巻末には現われる所以と消える所以についての論考がありチョベリグ。2017/01/25
おさと
11
言葉って、生きているのだなあーと思う。昔の流行り言葉、とんちみたいで面白い。2017/01/13