うと そうそう

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

うと そうそう

  • 著者名:森泉岳土
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2016/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334911386

ファイル: /

内容説明

カフェモカを飲み、女子高生のころの記憶が甦った女。ある放課後、片思いしていた英語教師を町で見かけ、いたずら心から後をつけてみたのだが……。(「甘い憎悪」)夢のなかの部屋には毛の生えた奇妙な置物があったんです――。季節外れのリゾートホテルで出会った男は、昨晩見た夢を語りはじめる。(「うつしき夢を」) 「うとそうそう」とは、月日の経つのが速いこと。気鋭の漫画家がスケッチする、15のショートストーリー。

目次

第1話 月立つ遠く
第2話 複数の足
第3話 甘い憎悪
第4話 うつしき夢を
第5話 つかんでお帰り
第6話 少年短信
第7話 色づくきざし
第8話 背きを望む
第9話 フィーネ
第10話 川の終い・海の始まり
第11話 渋谷は工事中
第12話 悪い木の実
第13話 惑星少女
第14話 風は息づく
第15話 名前はいらない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wonderhoney

9
烏兔匆匆 月日の経つのが速いこと 2017/09/12

gelatin

8
★★★★ 烏兎匆匆。いい線だなぁ、としみじみ目で味わう。少し荒い紙に柔らかな鉛筆が伸びやかな曲線を描いて、少しの余分も無駄もなく、端的にフォルムを辿るのだ。横顔や肩先、風を受ける毛先。本来は水を染ませた紙にインクを落としてそれを伸ばす画法なのだという。描かれるのは特別な人ではない。ごく普通の、少し疲れたり、道を曲がったり、当たり前に生きる人々。うとそうそう、と思うのはきっと大人になったからだ。一続きの人生を、ゆったりとした線で描こう。2017/02/05

つばぶぅ

5
情緒的であるが非常に日常的。そんなふとした瞬間の何気ない感情や会話が大きな声も挙げずにそこにある。人はそこに居るだけでドラマなのだ、人生なのだ。本当に何気ないのだけれど、俯いた顔を少しだけ上げて、今日も乗り切るかとそんな気持ちにさせてくれる漫画だった。うとそうそう、月日が流れるのは早いという故事らしい。ぴったりだな。2016/12/25

4
次回作がいつも本当に楽しみな描き手さん。今回は明らかにタッチが違うと思ったら鉛筆だった。8Bでこんな柔らかな描線になるのか。小説新潮連載の、短編というよりもっと短い作品はどれもこれも不思議な味わい。どこか懐かしいような、なぜか憶えがあるような、気付いたら絵の中に呼び込まれてふっと我に返るような。それとは別に、帯に代わるシール/後書き担当の大林宣彦監督が婿殿の才能にすっかり惚れ込んでるさまが見て取れるという、微笑ましいノベルティがついてくるのもお買い得な点かもw2017/03/03

はんぺん

4
森泉岳土さんの作品が大好きなので楽しみにしていた。今回は鉛筆書きにされたということで線が堅実になってより意志が強くなったような印象を受ける。気のせいかもしれないけどみずみずしい力強さを感じる。今後も気持ちが荒んだようなときに開いていきたい。2016/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11274313
  • ご注意事項

最近チェックした商品