内容説明
関ヶ原の合戦というと、慶長5年(1600)9月15日の決戦が多くの書籍をはじめ、ドラマや映画になっている。しかし、この戦いの勝敗は当日の決戦で決まったのではない。むしろ、それ以前の東西両陣営の知略戦で既に決していたのである。本書はこうした視点から、決戦の90日前にまでさかのぼり、時間の経過を追いながら東西両軍の駆け引き、前哨戦を詳細にたどったものである。たとえば50日前には、東北の伊達政宗が突如西軍方を襲った「白石城の戦い」が、35日前には、加賀前田の大勢力を大谷吉継が知略で翻弄した「浅井畷の合戦」が、20日前には、西軍の関ヶ原進出を伊勢の小大名たちが足止めした「安濃津城の合戦」などが起こっている。これらが決戦に向けての「伏線」となった。本書は決戦当日の経過はもちろん、合戦後に勃発した戦いや論功行賞までフォローしており、一大合戦の全貌がまるでドラマを観るようにように面白く理解できる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
130
図書館本。関ヶ原の戦いはたった6時間で決着したのですが、決戦当日に至るまでの伏線の戦いなど書いてました。勉強になりました。2015/04/11
Akihiro Nishio
9
関ヶ原の観光案内所で購入。関ヶ原合戦に至るまでの経緯や、地方で行われた前哨戦を中心に紹介。さすがに信長・信玄の時代から最前線で戦ってきた家康は、2代目の多い西軍の武将たちとは格が違う。決断は苛烈で、行動は迅速。西軍は光成の地位が低く有力者の意見を纏めながら動くしかないので詰めの甘い行動になってしまうのはやむを得ないが、家康との力量の差を感じてしまう。ちなみに、現地では大谷良継の布陣が印象的だった。一応、西軍軍師なのに小早川秀秋の布陣しか見えないのである。裏切らないよう睨みをきかせ続けていたに違いない2016/01/18
あずき
4
図がたくさんあってわかりやすい。各地の戦いも書かれていて勉強になりました。2015/08/31
Kiyoshi Utsugi
3
小和田哲男監修の「関ヶ原合戦までの90日」を読了しました。 徳川家康が上杉景勝の本拠地である会津征伐に向かうところから関ヶ原合戦当日までに起きた東軍と西軍との間の合戦も含めた解説になっています。 関ヶ原合戦の前日に東軍が陣を敷いた岡山(現在では東軍が勝ったため御勝山となっています。)が実家に近いこともあって、関ヶ原合戦ものはついつい手にとってしまいます。2019/05/11
ホーリー
2
関ヶ原合戦までのタイムスケジュールを追った新書。目新しい情報はなくとも、小和田先生のわかりやすい解説で、天下分け目の大戦を再認識。 改めて思うのは、家康も結構悩み苦しみながら、関ヶ原に臨んだんだろうなってこと。三成に果たしてどれほどの勝算があったのか…2016/01/30
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