講談社現代新書<br> 50年前の憲法大論争

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講談社現代新書
50年前の憲法大論争

  • 著者名:保阪正康【監】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 特価 ¥401(本体¥365)
  • 講談社(2016/12発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061498884

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内容説明

本書は、昭和31年(1956)3月16日金曜日に開かれた「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録です。意見を聴いた案件は「憲法調査会法案について」(法案提出者は時の自由民主党幹事長・岸信介ほか60名)。改憲派、護憲派ともにガチンコの議論を展開。論旨はじつにわかりやすく、議場の緊迫した空気も伝わってきます。白熱の論戦を読みやすく編集し、昭和史研究の第一人者である保阪正康氏の解説を付しました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三上 直樹

3
1956年の憲法調査会法の第1回公聴会の質疑をまとめた内容なのですが、監修した保阪正康さんがふれていたように、今の国会とは雲泥の差の白熱した感じが伝わってきます。それにしても、改憲・護憲にかかわらず、持論を堂々と議論する専門家も議員もレベルが高く、数の論理で改憲にひた走る安倍政権の面々には、爪の垢を煎じて飲ませたいです。2017/05/04

Masateru Toukou

2
第1次安部内閣当時に刊行。1956年の憲法を巡る議事録なのだが、今の改憲論議が後退しているのを感じる。占領下に同盟国アメリカから押し付けられたことで改憲を言うなら、宗主国のように振る舞うアメリカに対抗するべきではないか?また、押しつけられたものを否定するなら、アジアは植民地政策の遺産により近代化できたという論理も破綻するのではないか?今の保守の論客は粗雑なご都合主義の論理を振りかざしているようで、情けない。出発点がどうあれ、この憲法のおかげで、日本(だけとしても)は平和だったことを忘れてはならない。

山像

1
四捨五入するともう60年前。当時からナショナリズムに訴え掛ける層がアメリカの押し付け憲法だと改憲を主張し、護憲派は人権抑圧的・再軍備推進的改憲案に警鐘を鳴らし反対する。行く川の流れは絶えずして大体元の水と同じ。 護憲側が「もっと民主的にしてもいい、つまり日本国民が個人の志願兵として外国の軍隊に従軍することを禁止しないと戦争放棄は徹底できない」と主張(現行憲法を批判)するところまで行ってるのにはさすがに敗戦から間もない時代性を感じる。 しかしなんで公述人に本職の憲法学者がいなかったんだろう。2013/06/09

arinoko1979

1
昭和31年3月16日「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録。テーマは「憲法調査会法案について」。 保阪氏は言います 「この公聴会の議事録を出発点に据えて、その後の50年を振り返ったとき、憲法改正についての議論はこの段階からほとんど動いていないとも感じられてくる。実際にはその議論が深まったということはなかったのである」と。 ということはこの本を読んでおけば憲法改正論議は理解できると。 50年間進化も深化もしてないのだから。 前安倍政権時出版されましたが今こそ書店で平積みして欲しい1冊。 2013/05/12

mahiru123

1
50年前の議論であるが、内容としては今と殆ど変わらない改憲論争が楽しめる。このテーマの議論の本質は全く変化してないようだ。 政治家と法律学者が議論するような形式。 ある学者が戦前には戦争肯定に至ったのに戦後変節して戦争否定に回ったと批判されるシーンがあるが、それは酷ではないかと同情した。当時は反対できない空気だったろうし、弾圧もあったわけだから、そこを批判するのは議論のやり方として正当とは思えない。2011/04/25

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