経済人類学

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経済人類学

  • 著者名:栗本慎一郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2016/12発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062921695

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内容説明

食人や近親相姦等の禁忌(タブー)と経済制度は、いずれも社会による「規範的強制(サンクション)」に根ざす。社会を成り立たせている財の供給システム=経済は、宗教・儀礼・神話など一見「非合理的」な行為に分かちがたく埋め込まれている。近代に、なぜ交換と貨幣が肥大するのか? 経済を駆動する深層の無意識的原因とは? 経済の本質に挑む入門書・解説書・研究書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

20
懐かしい。大学時代に教壇に立たれていた栗本先生の姿が思い浮かぶ。今から30数年前、経済人類学という耳慣れない学問の旗手として颯爽と現れた栗本先生。大学では「法社会学」の担当教授だったが、授業の内容はまさに経済人類学であった。本書はその経済人類学の王道的入門書。大学時代以来の再読であったが、時を経た今でも、その内容は決して色褪せてはいない。しかし、その後、日本における経済人類学そのものがそれほどの広がりを見せることもなく、結果的には一過性に終わったことは、非常に残念なことでもある。2013/06/01

不羈

19
ジョン・レノンのIMAGINEって曲知ってる?自分が餓鬼の頃、いつかは国境って無くなる。少なくとも、なくすために人間ていっぱい思い遣りや歩み寄りを重ねてゆくもんだと思っていた。けど、そんなの幻想にしか過ぎなくて、国家やその時その時の統治者の理論によって『線』が引かれているし、新たに引かれていく。そんな疑問に答えるためのアプローチが自分にとっては本書のような「経済人類学」でもあるし、上橋菜穂子さんの専攻でもある「文化人類学」や昨年読んだ「国家はなぜ衰退するのか」なんだけど、まだまだ知るべきことが多い。2015/01/25

中年サラリーマン

10
人類学のベースの知識がないから少しつらかった。経済をコミュニケーションという観点から見ているのが面白いかな。2013/09/01

onaka

8
栗本センセの名前が懐かしく思わず手にとってしまった。『パンツをはいたサル』からもう30年くらい経ってしまったのですなぁ。経済人類学という領域はその後あんまりメジャーになった感がないけれど、改めて本書を読んでみて、それほどの古臭さを感じないし、未だ刺激的な部分は多いので、まだまだ新たな読者を獲得する力は十分あると思ったよ。交易、貨幣、市場は別個の起源を有するとか、非市場社会における沈黙交易への注目とかとか、人類史的な視点から本質を問い直すと常識は裏返る。オススメ!2014/05/09

水菜

7
面白かった。沈黙交易というのははじめて知ったが、接触せずに交易が可能なのだと驚いた。ユングや椀貸伝説も取り上げられていて、人類学的視点から経済を考えるのは面白いと思った。フロイトの貨幣論は不思議だ。動物は糞の臭いを嗅いだり食べることもある。人間もそれを価値あるものととらえている。糞便は本能的に(不潔なので)避けられるようにならなかったのはなぜだろう。キタナイ!って感覚は不思議だな。2014/02/27

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