聖地巡礼リターンズ

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聖地巡礼リターンズ

  • 著者名:内田樹【著】/釈徹宗【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 東京書籍(2016/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784487808410

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内容説明

内田樹・釈徹宗の二人が、自らの足で歩き、立ち止まり、心ふるわせ、日本各地の霊性を再発見する好評シリーズ「聖地巡礼」。第1弾「大阪・京都・奈良」、第2弾「熊野」につづく、待望の第3弾は「長崎・京都・大阪」。テーマは日本人とキリスト教。日本人にとってキリスト教は、いかなる宗教であったのか。キリスト教はどのように受容され、またなぜ広まることがなかったのか。長崎に聖地をもとめた内田樹・釈徹宗が見出したものは何であったのか。1549年、フランシスコ・ザビエルの鹿児島上陸の話から、巡礼は始まった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

8
自称愛国者が恐らく喜ばないであろう「日本凄い」本というべきか。一カトリック信者として、隠れキリシタンについてのある程度の知識はあったつもりだけれど、本書で初めて知ったこと、改めて認識させられたことがあり、ちょっとびっくり。とりわけ、長らく京都にすんでいながら、京都にキリシタンの墓があるというのは、殆ど認識していなかったのは不覚の至り。そして、何より隠れキリシタンという世界的に見ても、特異な信仰のあり方が日本に存在していたという事実に改めて驚愕。また、茨城の隠れキリシタンの里の挿話にも瞠目することしきり。2020/02/14

teddy11015544

6
今回は日本の隠れキリシタンをはじめとするキリスト教の遺跡を巡礼。最後の30ページくらいで内田先生がガーッと喋りだして、あとがきを含めてその論考は読み応えがありました。でも日本にこんな宗教文化があったことは恥ずかしながらはじめて知りました。でも宗教とはその門外漢にとってはそんなものなのでしょう。ね。2016/12/03

なおこっか

5
キリシタンの印象が強い土地、長崎訪問が中心だが、話はキリスト教に留まらず。仏教、道教、神道皆接しあう。それを釈先生が解きほぐし、内田先生が言い散らかす、という感じ。言い散らかした中にも、哲学、歴史、思想等トピックてんこもり。戦略的で身体性があるはずのイエズス会勢力が布教を一手に握り、フランシスコ会などが入ってこなければ、キリスト教弾圧は起こらなかったかも、との考察は面白い。単純な神仏混合とは言えず、接しあいながら傷つけ、それでも共生に辿り着く信仰の在り方、現地で感じてみたくなる。2020/01/07

乱読家 護る会支持!

5
内田先生、釈先生による、長崎〜京都・大阪の隠れキリシタン聖地巡礼の旅。私には殉教への熱き憧れがあるようです。中学時代に家族旅行で長崎に行った時、二十六聖人殉教の地で長い間、雷に打たれたかのように、その地から動けなかった気がします。その後、理系脳の合理的思考から聖書重視のプロテスタントに入信したのですが合理的思考から離教しました。もし儀式や精神性重視のカトリックに入っていたら、きっと今は何処かの教会で神父になっている気がします。知らんけど。2017/04/03

hayatama

5
初期仏教の1冊目(大阪の霊的資源の枯渇もサブテーマ)、中世仏教と修験道、神道の2冊め、そして3冊目は隠れキリシタンがテーマ。重い内容の中ですごく気になったのが、茨木の隠れキリシタンに絡んで、第二名神の工事現場でキリシタンの墓が発掘されたことに対する、内田センセの「祟られる」という言葉。もちろん、歴史が長い土地の場合、そこで死んだヒトも膨大な数になる訳だが、死者に対する敬意ってのが確かに欠けてるよなぁ、と思う。お墓を潰した高速道路を走るのは、あたしは個人的にはすごくイヤだわ。ふーむ。2016/12/05

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