ちくまプリマー新書<br> みんなの道徳解体新書

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ちくまプリマー新書
みんなの道徳解体新書

  • ISBN:9784480689696

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内容説明

日本人の道徳心は本当に低下しているの? 小中学校での道徳教科必修化の前に、道徳のしくみをくわしく勉強してみよう! 学校では教えてくれない、道徳の「なぜ?」がわかります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

41
道徳の教科書(今は副読本だけど)ってつまらない読み物だとばかり思ってたけど、こんなに笑えるとは! 子どもが小学校んときに読んでおけばよかったよ。とっくに捨てたわ。教科書って本屋や図書館には無いんだって。来年から正式に教科になるという道徳。先日もパン屋が和菓子屋にとか(アホらしい)ニュースになってましたが、道徳を教えることの無意味さを笑いとともに学べる本。楽しい! 小学校高学年くらいならがんばれば読めるからこっち読んだ方がいいぞ。先生には嫌がられそうだが。2017/03/28

ロア

38
パオロさんの鋭い分析とツッコミ、今回も最高に面白かったです!(*>ω<*)日頃から思ったり感じたりしてる違和感やモヤモヤも、パオロさんがいつもスッキリ言語化してくれるのでとても有難い。道徳の隠されたしくみから始まって、授業で使用されていた副読本を読み解き(超面白!)、最終章では、「なぜ人を殺してはいけないのか?」「本当に大切な道徳とはなんなのか?」を、明快に提示してくれます。2017/01/27

ムーミン

36
現場感覚から「納得!」とは言えないけれど、「なるほどね」と思えるところはありました。結論としての「自分とは違う人間がよのなかに存在することを認める努力が大切」はその通りですね。2017/02/12

Nobuko Hashimoto

34
中高生向け新書のせいか、マッツァリーノ節はやや抑え気味な気もするが、なかなか刺激的で面白い。モラルが崩壊しているとか日本人に道徳心がなくなったとか若者が凶悪化したとか、巷に溢れる言説がいかに根拠なく発せられているかを資料や論理にもとづき、痛快に、辛辣に批判する。道徳の副読本の「名作」解説の章は吹き出す箇所多数。最終章、道徳教育はどうあるべきかという結論は簡潔で明快。おすすめ。ブログにもう少し詳しく記録。http://chekosan.exblog.jp/27965509/ 2018/01/03

棕櫚木庵

30
<1/3> たとえ話を使った道徳訓話への,軽妙で皮肉の効いた突っ込みが見事.中には揚げ足とりのような批判もあるが,実は,批判の妥当性は問題ではない.たとえ話はいろいろな解釈が可能なのに,一つだけの「正しい」解釈を押し付ける --- 批判されているのはそのことである.つまり,「なぜ?」を禁じる道徳教育への批判.これに対し,著者が正面から主張しているのが,多様性の尊重と,意見の違い認め合うコミュニケーション能力の重視とである.ところで,この「パオロ・マッツァリーノ」って,だれ? イザヤ・ベンダサンのご親戚筋?2018/05/17

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