内容説明
「出家遁世と放浪は、いまや私のもっとも深い憧れとなって、心をそそのかしてくる」(本文より) 明るくのびやかな少女期から、短い結婚生活を経て、家も子供も捨てて奔った激しい恋。やがて自立の道を求めて一途に文学に志し、いつしか出離の想いに促されるまで。自立する女の新しい生き方を自ら切り拓いてきた著者が、その波乱の半生を鋭い自己凝視で綴る自伝小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
22
昔読んだ本が出てきたので、捨てる前に登録。S49.11.3
KEI
1
作者の半生を描く私小説。眉山の麓で比較的経済的に恵まれた少女時代。東京の大学を出てすぐに結婚し、北京での生活。娘をもうけ、母親として愛情を注ぐ姿。 終戦から引き上げ、自分の恋を全うするために夫と子を捨て出奔。 その後の恋を追いかけつつ、生活苦に悩まされながら小説を書いていく姿。 書くことで、自己を見つめていく様が、鮮やかに描かれていた。波乱万丈と言える人生の先には虚無感がたちこめ、その後の出家を浮かべてしまう。今のにこやかな寂聴さんとは違った人の様。女として困難な道を選ぶことで、作品を生み出したのだろう。2013/10/27
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