文春文庫<br> 風葬

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紙書籍版価格 ¥638
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文春文庫
風葬

  • 著者名:桜木紫乃
  • 価格 ¥591(本体¥538)
  • 文藝春秋(2016/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167907464

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内容説明

釧路で書道教室を開く夏紀は、認知症の母が呟いた、耳慣れない地名を新聞の短歌の中に見つける。
父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。
歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる……。

密漁、マフィア、拿捕……桜木ノワールの原点というべき作品、待望の文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

303
ミステリー仕立ての紫乃さん作品、夢中で読み終えた。道東の湿った空気感、風吹き抜ける断崖から臨むオホーツクの海(室蘭ベースの遊女モノを読んだところだったこともあり)にずっぽり浸ることができた。墨の匂いなど、五感にも訴えかけてくる作品。オホーツクの露と散った、佐々木彩子ちゃんが切ない。2017/11/11

おしゃべりメガネ

185
およそ8年半ぶりの再読で正直、話をほとんど忘れていて、初めて読んだかのような感覚で読了でした。釧路と根室が舞台になっており、そちらでの生活が長かった自分としては桜木さんが綴る見事な情景描写にすっかりココロを奪われてしまいました。ココロに傷を負った教師が実家に帰り、父親と共に暮らしながら、不可解なコトに巻き込まれていきます。ミステリー調でありながら、しっかりと人間の再生をかいている作風はやはり流石でした。人それぞれ色んな事情を抱えながらも、しっかりと前を向き'幸せ'を掴もうとする生き方に勇気づけられました。2018/03/29

じいじ

130
 全体に漂う重い空気感、紫乃さんの懐に包まれながらの読み心地は相変わらずいい。舞台は、潮の匂いがきつい流氷と漁港の街・根室。ここは、旧くは遊郭と歓楽に沸いた街だったそうだ。母から受け継いだ書道教室を営む娘の夏紀を軸に物語は展開する。記憶障害が出始めた母が漏らした「ルイカミサキ」の謎めいた一言がキーワードに―。母の出生の謎など、絡み合った糸が徐々に解きほどかれていきます…。桜木ミステリーの筆が冴えわたります。読み終えて、無性に根室「涙香岬〈ルイカミサキ〉」のヒンヤリとする海風を力いっぱい吸いたくなった。2017/08/06

ゴンゾウ

116
久しぶりに桜木紫乃さんの世界に浸りました。道東の根室と釧路を舞台に書道家母娘の 過去をたどる物語。根室のロシアとの漁業を巡る闇取引など道東特有の闇も絡みます。全体的に救いが少ない展開だがラストは少し光が差してきた。2019/12/23

おくちゃん🌱柳緑花紅

113
まだ55才の母親が初期の認知症と診断される。夜更けに起き出して「ルイカミサキ」に行かなくちゃという日が続く。戸籍謄本には母親が釧路に移り住んだ日と自分の出生届が提出された日は同じ。このまま母の記憶がなくなってしまったら?父親も祖父母親戚誰ひとり会ったこともない、私には何か出生の秘密がある?教え子が自殺したことで教職を辞めた男とその父親。二つの物語が繋がり、絡まっていた糸が解れていく。涙が香る岬に40年も遅れてきた彼は。。オホーツクブルーが目に浮かぶ桜木作品の女性はみんな強い。2016/12/19

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