内容説明
音楽の源泉、バロック以前の音楽の好解説書 心洗われる素朴な響きのグレゴリオ聖歌、吟遊詩人のうたい上げる愛のメロディ……美しい旋律で人の心の奥底を揺り動かす中世・ルネサンス音楽の世界へようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
56
皆川達夫先生の中世・ルネサンスの音楽の歴史です。小冊子ですが非常に内容は濃いものがあります。まずキリスト教との関係から説き起こしています。グレゴリオ聖歌やポリフォニーなど古楽の楽しみです。私にとってなじみの深いジョスカン・デ・プレやクラウディオ・モンテヴェルディなどが出てきて当時の様子などをわかりやすく説明してくれています。皆川先生のバロックの音楽も読みたくなりました。2015/05/27
しゅん
12
元は1977年に刊行されたコンパクトな音楽史。世俗音楽と宗教音楽が切り離されておらず、一つの根をもって新しい音楽を生んだというのが著者の主だった主張。ミサ音楽にも世俗化の歴史があり、吟遊された音楽にも教会からの影響がある。フランドル楽派の時代では、イタリアの方でもフランドルの音楽に親しんでいたという話が印象的。ルネサンス期のスペインやイギリスの音楽家の名は記憶になかったので、ここから学んでいけそう。「音楽史小辞典」「年表」「関連地図」に、ミサ通常文とその訳がついているのがありがたい。 2022/12/14
しろうさぎ
8
同じ著者の『バロック音楽』と並ぶ古楽のガイドブック。長らくつまみ読みだったが、思い切って通読。専門的な音楽論にはついていけないが、主だった作曲家の名前と国、時代が整理できた。モノクロながら随所に掲載される音楽関連の名画や、美しい装丁の古い楽譜など目でも楽しめる。巻末の用語索引、ミサ通常文も便利。2022/09/01
Saiid al-Halawi
8
改めて古楽の歴史的位置付けやら世俗曲の西欧的広がりやらなんやら。タリスコの来日公演楽しみじゃのう。2013/03/30
P.N.平日友
7
ルネサンス時代の西洋音楽について親しみやく書かれている。とはいっても学術書籍なのでこみいった内容もあり、マニアうけするような話もある。 単声から多声へ。ミサ曲、世俗曲などの変遷もドラマチックに描かれており、いろんな曲に出会える。 検索するとすぐヒットするものが多いのでじっくり聴いてみようと思う。 あとがきには今後の学びの案内が書かれている。2019/10/09
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