徳間文庫<br> 世直し! 河童大明神

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徳間文庫
世直し! 河童大明神

  • 著者名:立花水馬【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 徳間書店(2016/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198941758

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内容説明

「喜八どんが死んだと聞いたが、本当かえ?」父の弔問に訪れた奇妙な輩。生前世話になったと次々にキュウリを供えていく彼らは、河童(かっぱ)だった! 「世の為人の為」と合羽橋(かっぱばし)の架け替えに尽力した父に共鳴し手伝ったという間柄に、驚くばかりの喜助だった。ある日、子攫(さら)い事件が発生。人買い船が関係していると睨んだ喜助は「水は目であり耳」と河童が話した事を思い出し、助けを求めにゆく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

83
河童をどう絡めて来るのかが見物でしたが見事に使いこなしている。そして主題は己れの全てを犠牲にして世の為人の為に尽くして亡くなった父親を理解するまでの主人公の心持ちだろう。河童たちが人に肩入れするのは、そうしたときの人の輝きに魅了されるからに他ならないらしい、そしてそうした美徳を持ちながら気づかない人間が歯痒いと云う河童たち…物語はしかし巨悪の存在に意外な方向に進む。2017/01/08

那由多

17
「世のため人の為」をキャッチフレーズに、河童大明神の三人が人々を救う。私利私欲で動かない三人の世直しが気持ちいい。河童の力に頼り切らない所も好感が持てる。敵が大きいのに、一冊でまとめたのはやや強引だったかな。もう少しページ数を増やすか、上下巻に分けた方が良かったような。つまりは、もっと読みたかったって事です。この作家さんに今後注目したい。2018/11/25

うさこ@タッタカタ

13
上手いところに目をつけたねえ。江戸に河童、いろいろな伝承があるらしい。もう江戸の河童は遠いところへ引き揚げたかえ、さみしくなっちまったよお。2017/10/10

とこ

10
面白い本に出会えました。世の為人の為に頑張る人がキラキラして見え、心動かされた河童のぎーちゃん。真っ当に生きるって素敵です。喜八、ぎーちゃん、謎の坊主春雪の連携プレーが痛快でした!銀蔵もナイス!話のテンポもよく、読みやすかったです。続編希望です。2020/02/09

まめの助

5
★★★☆☆合羽屋と河童が世直し人助けをするお話。面白い設定だなぁと思っていたら、河童が堀の普請を手伝ったという言い伝えが合羽橋に残ってることを知りびっくり。父子の久しぶりの再会にホロリとし、そこから大きな陰謀を暴く話へ。盛り沢山で、お話分けたら3巻分くらいになるんじゃないかと。続編読みたい!河童のぎーちゃんを呼び出すのは、やっぱりキュウリなのね(笑)2018/03/21

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