ちくま学芸文庫<br> エジプト神話集成

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ちくま学芸文庫
エジプト神話集成

  • 著者名:杉勇【訳】/屋形禎亮【訳】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 筑摩書房(2016/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480097330

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内容説明

古代エジプトは紀元前3000年頃に統一王朝が誕生したと言われる。ファラオ(王)たちが永遠の命を求め、神々への賛辞を謳う一方で、庶民のある者は労働の苦労や恋心を歌にし、またある者は官吏になることを目指してさまざまな教訓を学んだ。ピラミッドに刻まれた碑文やパピルスは、太古の言葉を今に伝える重要な資料である。本書は「ホルスとセトの争い」、「メンフィスの神学」など有名な神話に加え、「ピラミッド・テキスト」、神々への讃歌、処世訓などを原典から直接訳出して収録。後世の神話や文学にも絶大な影響を及ぼした作品がここに蘇る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

卯月

7
ギリシャ神話みたいな神々の物語を期待したが、該当するのは「ホルスとセトの戦い」「メンフィスの神学」程度? 神官が祭祀で誦する「アメン・ラー賛歌」等は、解説曰く〈神話の内容は神官たちのよく知るところであるため、神話については簡単な言及や暗示だけで充分〉〈現在のわれわれにとっては、背景となる神話が不明〉(汗)。本書は寧ろ、古代エジプト人の生活が解って面白い。父から息子へ教える処世訓が多い。「勉強して書記になれ」「ビールを飲みすぎるな」……人間変わらないね。エジプト史を知らないとキツい本だと思う。私は苦労した。2016/11/19

sonata

6
オシリスとかラーとか、いわゆるエジプト神話の読み物かと思ったら、ちょっと違った。太古の昔に書き記され、奇跡的に現代まで残っていた文章の数々、その翻訳と解説の本。それらは大きく民話、教訓、神への賛辞に分けられる。文学的なことはよく分からないけど、書かれている内容、とくに教訓は今を生きる私たちにも共感できる部分も多い。これが四千年前に書かれていたとは驚きである。人間ってすごい。思っていたものとは違ったけども、これはこれで十分面白かった。ただ、一文読むごとに巻末の注釈と解説を見ることをオススメする。2021/05/27

於千代

3
古代エジプト史料集、のような印象。知識が無さ過ぎるため理解できたとは言えないが、古代エジプトの社会が少し垣間見えた様な気がした。各地の訓話を見比べると、古代社会に共通の倫理が見えるかもしれず、面白いかも知れないと思った。2024/01/13

じゃくお

2
"神話"と題されていますが、内容は教訓譚や讃歌が中心です。収録されている中では『イプエルの訓戒』が最も気になりました。古代エジプト文明の衰退期を描いていて、遥か遠くのことながら何とも心に迫ってきます。古代文明史を学ぶ時に重要なのは"既に滅んでいる"という事実を考えることだと思います。それを歴史的イベントの一つとして捉えるのではなく、そこに多くの悲哀を見出すべきでしょう。悲しみや喜びがあった事実を忘れてしまえば、歴史を学ぶ意味を見失いかねません。そこに生きていたのは言葉ではなく人間ですから。2023/06/27

コウみん

2
とても厚い本で結構時間がかかって読み終えた。 結構、歴史的に神話を解説したので古代エジプトでの神の関係について分かった。 ファラオと神の一体性とかエジプト人の人生の中で神の存在はあったりやっぱり、エジプト人の神への愛はすごかった。2021/03/31

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