イースト新書<br> 歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか

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イースト新書
歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか

  • 著者名:武岡暢【著】
  • 価格 ¥947(本体¥861)
  • イースト・プレス(2016/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781650708

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内容説明

はじめての「歌舞伎町学」入門── 風俗店や飲食店が密集する日本一の歓楽街、新宿区歌舞伎町。時に社会問題としてクローズアップされる、この街のいかがわしさを象徴する存在が、客引き≒ぼったくりである。ぼったくり防止条例や風適法で規制されているにもかかわらず、なぜぼったくり行為はなくならないのか。法律や警察の取り締まりの効果が期待できない構造を解明すると、そこには店舗がいくら入れ替わっても歌舞伎町が歌舞伎町として再生産される構造が浮かび上がってくる。若き社会学者による、はじめての「歌舞伎町学」入門。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

98
{2016年} ぼったくり防止条例や風適法で規制されているにもかかわらずなくならないのは何故なのか? この問題に「なぜぼったくりをしない人がいるのだろうか?」との予期せぬ問い。サービスの同一性が不確かななかでより安い料金で満足してもらえる、常連客の獲得するため中長期的に取引を継続したい、法の執行を恐れる、の三つを挙げている。さらに業界に欠かせない客引きのなかに、「フリー」と呼ばれる存在があることを初めて知った。「♪ホストクラブで~何十万請求されても~ぼったくりと騒がないのはなんでだろ~なんでだろ~」。2016/08/04

skunk_c

11
若手社会学者の博士論文スピンオフ企画で、歌舞伎町という外からはその内容を見ることが難しい閉鎖的個別店舗が集中する風俗街と、そこにおける「客引き」の役割に注目している。元が博士論文なだけにヒアリングなどには不十分さも感じるが、法律や警察の取り締まりの限界、地区の組合の現状と対応など、様々な条件への目配せもしっかりしており、タイトル通り歌舞伎町の持つ構造的要因は十分科学的に明らかにされている。とても示唆に富んでおり面白かった。ただし解決策には少々無理を感じた。蛇足とまでは言わないが、実現可能性が乏しいのでは。2016/08/11

スプリント

3
歌舞伎町の成り立ちとぼったくりに対する取り組みについて書かれています。条例などで厳しく規制されているのになぜぼったくりがなくならないのかが良くわかります。2016/07/16

Shuuya Hoshino

2
社会学の博士論文に紐づいた新書ということで関心を持ち、手に取る。ただし、「ぼったくり」が博論の主題であったわけではないようだ。客引きへのインタビューは1名しか行えなかったとのことだが、生の声にこそ価値を感じる。前科八犯でラーメン屋に10軒以上面接に行ったがすべて不採用で、他での就労の見通しが立たないことから「必要悪」と思いながら歓楽街での客引き業を始めたと語っている。「必要悪」とは需要があるから行っているということ。私が関わる介護では需要があるけれど、働き手が足りないと言われているので、複雑な思いがした。2019/02/16

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