内容説明
クラウゼヴィッツの『戦争論』は、中国の『孫子の兵法』と並ぶ不朽の兵法書。
戦争を「戦略」、「戦術」、「ロジスティクス」の観点から理論的に解明し、さらに「将帥」(トップ層)の精神力を最重要視した点に特徴がある。
企業マネジメントにも通じる『戦争論』のエッセンスを、戦史上の事例をケースにしながらわかりやすく解説。
※本作品は、『図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」は面白い!』(小社刊)を改題、新編集したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mark
14
戦略や戦術を学ぶ初学者にはわかりやすい内容であったかな。原本は極めて難解ですが、そのエッセンスを平易な文章と図解で分かりやすく説明しています。これらの考え方は様々な場面で適用されているし、今後も必要だと思う。ただし、現代や将来の戦争はいわゆる血が流れる様な戦い方ではなく、全く異なる概念の戦いとなっていることに注意しなければならないと思います。その上で、戦略を組み立てなければね。2019/03/09
アルカリオン
7
うーん。「図解」と銘打っているが、「図」の出来が悪すぎる。例えば、いくつかの四角を矢印でつないでいる図において、四角の中身が事実やら、セリフやら、背景やら、著者の見解やらで統一感がなく、何を示すための図なのかということがまるで分らない。。箸にも棒にも掛からぬ「図解」が多すぎて、軽く怒りがわくレベル。2020/09/19
YJ
6
わかりやすかった!兵術は、戦略・戦術・ロジスティックスの三位一体。敵軍撃滅、要域占領かの二者択一の目的。ローマとカルタゴのポエニ戦争の話が印象的。2017/02/20
ヴェルナーの日記
4
確かに図解入りで、戦史の中から具体例を挙げて解説しているので、わかり易いのですが、「戦争論」から部分的な抜粋(穿った見方すれば、都合の良いところ)してあるので、著作者の主観が多分に入り込んでいる。 クラウゼヴィッツは、自分の著作に対して、背反的に戦争を遂行することは政治的にも経済的にも割りに合わないことを示しているのだが、そのことに触れられていないのが残念だ。2013/01/10
ぺぱごじら
2
図解も解説も解りやすい。別に戦争をする機会はないけど、戦略や戦術を考える際の「考え方の本」として有益。