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内容説明
日本における大学の双璧・東大と京大。最近は、他の旧帝国大、一橋大、東工大、早慶などから 果敢な挑戦を受けているとはいえ、まだまだその存在感は他の追随を許すものではない。 本書では、両校の設立経緯、歴史、その指導的役割、 現状、課題について明らかにし、学生、教授、研究・教育内容や、ノーベ ル賞、卒業生の進路、活躍などについて、詳しく比較・分析した。 東大・京大は、今後も覇者たりえるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
20
★★★ まぁまぁ面白かった。2016/12/07
りょうみや
9
東大、京大の歴史的経緯、得意分野や特色、卒業生の傾向までで幅広くデータを揃えているがそれほど目新しさはなかった。今更だが、京大は昔より東大との差が広がり、不動の2番手ではなくなりつつあるのは関西在住としては寂しい。2017/06/12
シタン
8
長男と次男。ジャイアンツとタイガース。読み物として面白く読んだ。第一章の「歴史」では明確に東大と京大を対比しながら述べている。ところが現代に近づくにつれて様相は変化する。官僚になる東大生は減り、京大の研究業績はトップとはいえなくなった。この時代による変化が興味深い。厳密性に欠け一貫性もないが読ませる文章で、この人の授業を受けてみたいと思わせる。東大と京大の場合は関東と関西の違いが含まれているので、個人的には京大vs.阪大も面白いと思う。著者が経済学の人でありその関連分野の視点が中心で、理系の話題は少ない。2021/10/22
Humbaba
5
学力が高いことと、能力が高いことは必ずしも一致してくれるわけではない。しかし、学力が高いということは勉強を厭わずに実行する能力があることはある程度保証してくれる。そのような人間が、良い環境で学び続ければ他の大学よりも成果が挙がりやすいと言うのは自然なことではある。2016/10/21
Kentaro
3
ダイジェスト版からの感想 東大は官僚試験に合格するために、学説をしっかり理解してそれを暗記する事が求められた。一方の京大では必ずしも官吏登用試験合格が目的でなかったので、教授と学生が自由な発想に基づいて研究に励むことが期待された。この伝統は生きている。東大での教育は系統的に企画・運営されているし、京大では現代でも自由度は東大よりかは高いのである。東大では教養・専門課程を合わせて卒業に必要な単位数は京大を含めた他の大学よりもかなり多い。一方京大では教養課程での必修科目は少なく、学生の自由選択に任せている。2018/03/23