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内容説明
ライシュの提案する、新しい資本主義の形。政府か市場か、の二者択一ではなく、市場メカニズムの根幹となる市場のルールを見直すことで、資本主義を壊すことなく、サステナブルな資本主義を構築できる。
市場メカニズムのルール自体が、勝者だけが勝ち続け、富が一方的に上方に移動するような仕組みになっている。ここにメスを入れずして、ゲーム終了時の所得再分配の率だけを議論しても意味がない。ルールそのものを、そして資本主義そのものを、一部の勝者のためだけに利するものではなく、大勢の人が生き残っていけるようなものにしていこう。
このままでは、人間の働くことの価値はますます小さくなり、稼ぐことのできるものは資本のみとなってしまう。技術が発達し、ロボットがどんなにすばらしい財・サービスを提供できても、それを買うことのできる層は消滅する。そしてロボットが代替するのは単純労働だけではないのだ。頭脳労働でさえも、ロボットにとって代わられる時代が来ている。
今こそ、新しいルールの下で資本主義を立て直さなければならない。そうでないと、資本主義はその土台部分から壊れてしまう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
101
読了本に加えていいのかどうか...正直、ぜんぜん分かりませんでした。私には読みこなせなかった。この本を読むための基礎知識も何もないので、ただただ字面を追ってみたけど、結局、???で... ◆市場メカニズムのルール/所得格差や貧困は市場原理によって生まれているから仕方ないと思われがちだが、これは誤り。/文明はルールによって成り立つ。ルールが市場を創造し、政府がルールを定める。そのルールは普遍的ではない。/大企業や銀行は、自分たちの利になるようルールを変える。2020/07/07
えちぜんや よーた
89
トランプ大統領が、血眼になって製造業の雇用を確保しよとするのか分かったような気がする。要は米国の高度経済成長期(1950~60年代)を中間層の復活といびつな再分配構造を打ち破りたいのだろう。でも一方でアマゾンは目下「Amazon Go」なるほぼ無人店舗を開発中である。本当に実現したら全国350万人いると言われるレジ係の仕事が消滅する。結局どうすればいいのかというと、ベーシックインカムの導入と機械からの「アガリ」をなるべく平等に分配すること。「最後の資本主義」というのは「究極の共産主義」のことを指すのか?2017/03/11
テイネハイランド
18
図書館本。著者は、オバマ政権でアドバイザーも務めた政治経済学者。現在の米国社会における経済のしくみの問題点を指摘し、今後の対策について示しています。超富裕層や巨大企業が、政治家への献金などを通じて自分たちに有利になるように合法的に「ゲームのルール」を変えており、大多数の一般国民は経済的に不利になってきていることを、豊富な例を示しながら読者に説明した第1部がとても読み応えがありました。著者の主張に100%賛成するわけではありませんが、TPP、能力主義、株主価値の最大化、AIの台頭への意見も示唆を受けました。2017/12/03
まゆまゆ
15
現代社会の成長と肯定に不可欠な「信用」が歪められつつある。経済活動で欠かせない市場。そのルールが市場を創造するが、ルールを決めるのは政府である。多くの人々はそのルール作りに関与できておらず、一部の富裕層がロビイングによって市場の内部から自らが有利なルールを決めている実態を明らかにし、対抗するためには多くの人々に幅広く行き渡る新しいルールが必要であると説く。2017/04/06
msykst
14
▼ストーリーとしては、【1】今のアメリカの市場はルール設定において超富裕層に超有利だと。要はロビイスト雇う金がある激烈少数派がやりたい放題で、例えば著作権70年的な話が国内的にも国外的にも腐るほどあると。結果として、富の配分が上から下ではなく、下から上への流れで起こっとると。はい、階層固定っすね、と。因みに市場と政府って二項対立で考えてもダメで、結局市場の仕組みって権力配分(=政治)に規定されるんやで、と(この辺は少し説明の解像度下げてる感あった)。【2】能力主義(メリトクラシーっていう訳語も一瞬顔をだ→2017/04/25
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