講談社文芸文庫<br> 若山牧水随筆集

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講談社文芸文庫
若山牧水随筆集

  • 著者名:若山牧水【著】
  • 価格 ¥1,089(本体¥990)
  • 講談社(2017/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061976955

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内容説明

「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」広く愛誦される牧水の歌は、明治末年、与謝野晶子等「明星」派の歌人とは異質の歌風によって世に迎えられた。旅・自然・漂白の歌人と評された彼の代表的短歌120首と紀行文「山旅の記」、父母のことや自らの生い立ちを綴った「おもいでの記」のほか「石川啄木の記」などを収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitsuji023

7
短歌のことは正直に言って良くわからない。しかし、この人の書く紀行文は良い。歩く旅であること、その道中見たり考えたりすることが素朴なところが自然体で良いと思う。比叡山に登ったときの宿泊先のじいさんと酒を酌み交わす話なんかはほのぼのとしていい。他、「おもいでの記」として子供の頃の話などもあってよりいっそう親近感が湧く。 今度は短歌も深く読んでみたい。2017/12/10

Hiro

3
著者は勿論高明な歌人で啄木と並んで何首か歌もついて出るほどだが、エッセイの名手でもあるなあと本書を読んでつくづく思った。特に比叡山での寺男との交流を綴った文章や那智の滝での人違いの話は面白い。その他旅のエッセイはどれも山川草木の描写がしっかりしていてみずみずしく、読んでいて深々とした旅情に包まれる。交通機関の粗末な明治末、大正の頃なので、川筋や峠道をもっぱら徒歩で往来していてそれを今ならグーグルマップで確認する楽しみもある。生い立ちや故郷に触れたもの、そして身辺エッセイも味わい深い。2023/03/18

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