内容説明
無自覚には生きられぬ「人」を描いた傑作集。独自の筆致から絞り出される文学世界で読者を魅了する芥川賞作家の、原点から今日までを通覧。「繊光」「大蛇」「焦熱」「運河」に、書き下ろしを加えた作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toshi
6
玄月の「蔭の棲みか」と「悪い噂」が無茶苦茶好きです。この5つの短編集「寂夜」良かったぁ。(この3冊は手元に置いておきたい!)「大蛇」なんて最高の恋愛小説では!?2016/08/27
真珠星
0
短編集。悲しさや虚しさを振り切る生命力の旺盛さに圧倒された。「運河」以外は少年~青年が主役になっているので、彼らが大人になった姿も見てみたい。2016/10/19
シサキ
0
●繊光…中三の兄と、まだ幼さを残す中一の弟。全裸で横たわる、アル中の母親。●大蛇…医学部に通うカンちゃん、母親をリンチで追われたアキ。お医者さんごっこ、性病、出産。●焦熱…サダコの一人語り。○この感覚、大人になっても憶えてるやろか。二十になっても三十になっても、いまのこのうちを憶えてるやろか。この熱が、よみがえるやろか。●運河…不動産屋の金田、川の傍の家を買った男、ウェイトレスの女。新居の床での晩酌。●寂夜…事故で右足にギプスをした少年、一緒に暮らす美しい少女。コンビニ前に屯する後輩集団。キャビアの缶詰。2012/12/29
-
- 電子書籍
- 舞妓さんちのまかないさん(16) 少年…
-
- 電子書籍
- あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44…