内容説明
昭和34年、荷風散人逝く。享年79歳。時に夷斎石川淳、60歳、「一箇の老人が死んだ」に始まる苛烈極まる追悼文「敗荷落日」を記す。融通無碍の精神と和漢洋に亘る該博な知識とに裏打ちされた奔放自在な想像力、一貫する鋭い反逆精神。「安吾のいる風景」「三好達治」「京伝頓死」「秋成私論」「本居宣長」ほか中期評論エッセイ24篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カワハ
4
坂口安吾の死に対して"第一に、何も書きたくない"と言い放ち、永井荷風の晩年を"小市民の痴愚"と批判。太宰治には"べらぼうだよ、太宰君"と、江戸っ子気質に溢れる追悼文の数々。特に安吾に関しては並々ならぬ思いがあったようで素晴らしい追悼文でした。2019/03/31
AR読書記録
2
文壇で長生きした人のエッセイを集めると、自然追悼文が多くなるわけで... ただ、今となっては、その亡き文士たちの生とそこから紡ぎ出される作品、またその死を伝え聞いたときの驚きを同時代的には共有できていないわけで... つまりちょと疎外感を覚えながら読んでた。うーん、どうもあまりほかに感想がまとまらん。2014/09/28
hobby no book
0
歌仙を読みたくて。これはエッセイ風だけれど、こういう構成を持った物語的なものも面白そう。2015/12/05
tkm66
0
友情、と云う・忘れてしまった言葉を今更ながら思い出す。2012/07/18
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